ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 真心が届く (感想)

おすすめ度:74%
素直なドラマ度:100%
ふせん度:100%
原題:진심이 닿다 全16話

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スキャンダル女優が法律事務所で役作りのため仕事をすることに…?2019年のラブコメドラマ。

あらすじ・キャスト

かつてはトップ女優だったユンソ(ユ・インナさん)は、麻薬スキャンダルに巻き込まれ今は仕事もない状態に。
そんな時、とあるドラマの台本を読んで出演を熱望したユンソだったが、制作側から出された条件として法律事務所で3か月働くこと…。
クールで芸能人にも興味がないジョンロク(イ・ドンウクさん)の秘書として働くことになるユンソだったが、社会人経験がないユンソと他人にあまり興味がないクールなジョンロクは衝突してばかりだったが…。

感想

平和すぎるラブコメがありがたい

とにかく、本当に驚くほど平和で素直なラブストーリーでした!
主演のイ・ドンウクさんとユ・インナさんのカップルと言えば、あの『トッケビ』を連想される方が多いと思いますが、もちろんトッケビを視聴していなくても、問題なく楽しめるドラマです。
大変わかりやすく、悪人も出てこずストレスを全く感じないストレートなラブコメに仕上がっていて、序盤から速攻で話の筋が見えてしまいますが、だからこそ!安心して2人のラブストーリーに没頭できました。

凝った作品や色々考えながら視聴するドラマも多い中、大変「ありがたい」タイプの作品。
ただ、その分短所として、かなりありきたりで平凡だと感じる部分はあります。山場もかなりベタなので、つまらないと思われるかもしれません。ですが個人的にはそのようなネガティブさはあまり感じませんでした。
というのも主演の"スター”を演じるユ・インナさんが、あまりにも嫌味がなく、かなりおとぼけな性格で明るい女優役がものすごくハマっていて、良いな~とつくづく思ったからかもしれません。

主演のお2人の他は、特に法律事務所代表を演じるオ・ジョンセさんのキャラが大変効いているのもありました。(細かい演技がすごかったです)
そして!かなり豪華なカメオ出演(特別出演)として、チャン・ギヨンさん、チャンソンさん(2PM)、ソン・ガンさんなどの姿も…。
過去の有名ドラマ作品のパロディのようなシーンでメリハリをつけていて、その部分も大変楽しく視聴しました。わざとらしさをあえて逆手に取ったような演出が多くて、面白いなと思いました。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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イ・ドンウクさんインスタグラムより

女優オ・ユンソ…トップクラスの女優で、宇宙の女神とも言われていたスター。
しかし、そんな彼女は不運にも薬物疑惑で大スキャンダルに。
裁判で無実を勝ち取りますが、世間の印象は悪いまま…、仕事もありません。
そんなユンソですが、ある日魅力的なドラマの台本を目にします。
絶対にこのドラマに出演したい!と熱望。
作家側は難色を示したものの、一般社員として法律事務所で"仕事"をすることを条件に出されます。所属事務所社長の従兄弟が経営するオールウェイズ法律事務所で、ユンソが働くことがとんとん拍子で決まります。

イ・ドンウクさん演じる弁護士ジョンロクの秘書として配属されるユンソ。
このジョンロク、法実事務所でもトップの実績があるクールな弁護士ですが、芸能情報などに一切興味なくとてもクールな人。もちろんユンソの女優としての活動など全く知らないようです。
"女神"のユンソがやって来ても、ほとんど興味を示さず…特別扱いなどしてくれないジョンロクの冷たい態度に、ちょっとショックを受けるユンソさんです。
仕事を始める彼女ですが、女優一筋でやってきたユンソは社会人経験がなく、コピー機の使い方や内線のつなぎ方など、わからないことだらけ。
仕事がスムーズに進むことを重視するジョンロクは、そんな「仕事ができない」ユンソに呆れたような態度に。
ユンソは四苦八苦しながら、次第に仕事を持ち前の頑張りで覚えていきます。
最初は3か月だけ…のつもりで働いていたユンソですが、仕事を覚えて、またジョンロクの役に少しでも立つことで喜びを覚え、どんどん「秘書」として力を付けていきます。
このあたりも、彼女のデスク周りにピンク色の私物が増え続けたりと、ユンソらしくて可愛いなと思いました!

このドラマも最も素晴らしい箇所が、ユンソの性格設定かなと思いました。
女優だけど今は落ち目という点から、プライドが高く傲慢だけれど次第に軟化していく…というキャラを勝手に想像していました。
しかしユンソは最初から天然ボケ+あっけらかんとした素直さを持つ、単に世間知らずの気取らないタイプで非常にインナさんの雰囲気に本当に合っていて面白味がありました。結果、全く憎めない可愛らしいお人形のような存在に。
このキャラ設定のおかげで、無駄なギスギス感がストーリーに皆無だったのは、本当に良いなと感じました。
全体的に雰囲気が明るかったのも、とにかくユンソのキャラの大勝利だったと思います。

と、正直この前半部分で後半がどうなるかすぐに予想できると思いますが、その予想を全く裏切ることなくド直球でストーリーは続きます。
当初は反発し合っていたユンソとジョンロクですが、もちろん2人は惹かれ合います。ですが、ジョンロクもユンソもまさかの恋愛下手…。まるで思春期の男女のような距離感になってしまうのでした。どう考えても2人ともモテそうなのですが…?
途中、ユンソのスキャンダル原因だった薬物疑惑の全貌が明らかにされたり、ジョンロクの初恋が明らかになったりしつつ。
トラブルを乗り越えお互いの気持ちを確認し合った2人ですが、ここでタイムリミットが…。
そう、このユンソの法律事務所での仕事はただの役作りのため。
加えて、薬物疑惑が晴れてユンソは芸能界に無事復帰となりますが、やっと復帰のチャンスをつかんだユンソを心配し、ジョンロクとの仲を危惧するマネージャーの存在など、再び2人の幸せな時間は続きません。
しかし、2人はお互いの事を忘れられる訳もなく…。

と、本当にいい意味でも悪い意味でも、予想通りのトラブルが続々とエピソードで出てくるので、珍しいぐらい素直すぎるドラマだな…と視聴していて正直かなり驚いてしまいました。
古典的スタイルを継承した作品のようでしたが、わざとそこを狙っているかもしれません。
ただ、テンポは決して悪くはないので、古いドラマのようにしつこくネタを引っ張るようなところはないのは大変良かったです。
最終的には、2人は再びカップルとなり、オールウェイズ法律事務所の皆にも公表します。女優ユンソの大・大ファンな代表(オ・ジョンセさん)のショックは計り知れないですが…。

ということで、ユンソのキャラ設定を強く活かした素直なストーリーで、とても平和で邪気がないラブコメでした。
強いメッセージ性もなく(悪い意味ではありません)視聴者の心を強く揺さぶってこないので、疲れず気楽に観れるドラマ作品になっています。
こういう作品は結構レアだと思いますので、普通にありがたいなと思った次第です。
ヒネリがありすぎる作品群に疲れた時に視聴すると、気力が回復するかもしれません。ものすごく面白い訳ではありませんが、純粋なラブコメで良いなあと気持ちよく視聴できました!

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