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韓国ドラマ 最高の離婚 ~Sweet Love~ 感想

おすすめ度:70%
〇と△度:100%
それぞれの気持ち度:100% 
原題:최고의 이혼 全20話

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 結婚3年目の夫婦の離婚問題、真面目に見つめると…?2018年放送のヒューマンラブストーリー。

 あらすじ・キャスト

結婚3年目の夫婦、フィル(ペ・ドゥナさん)とソンム(チャ・テヒョンさん)。
性格が正反対の2人は、つまらないことで何度も衝突し、ついには離婚の話も出始める始末。
そんなある日、ソンムは昔大学生の頃に付き合っていたユヨン(イエルさん)とジャンヒョン(ソン・ソックさん)夫婦が、ソンムとフィルの近所に住んでいることを知る。
昔のままでユヨンと結婚していたら…と頭をよぎるソンムだったが…。

感想

最初はなんとなく熟年の倦怠期夫婦のお話なのかな?と思っていたのですが、2話ぐらいからお話の核の部分に入り込めて、当初の印象より数倍面白く視聴しました。
1話毎にキラッと光る良いエピソードやセリフが1つあるという感じのお話です。
ただ基本のストーリーは2組の夫婦の4人だけのお話なのもあって、似たタイプのエピソードが多く若干ループ気味の内容。
そのため冗長気味かなあ…と感じるエピソードもありました。

ただ、演じる役者さん4名の良さが、本当に抜群に効いていました!
特にペ・ドゥナさんの自然体の演技と、泣くシーンが本当に素晴らしくて、つられて何度も涙が出てしまいました。
ペ・ドゥナ先輩、さすがというか素敵すぎました…。ご本人が本当に自然体でオシャレでかっこよい!

このドラマですが、2013年の日本のドラマ『最高の離婚』のリメイクです。
日本版では、瑛太さんと尾野真千子さん夫婦、真木よう子さんと綾野剛さん夫婦という
組み合わせのキャスティングです。(私は日本版は観たことはありません。)

結婚して時間がそれほど経過していない2組の夫婦が、お互いの"違い”を痛感して別れを考えたり、考えなかったり…。
そもそも結婚とは…?深く考えたようで考えなかった、そんな気付かなかった「お互い」について再び何度も向き合うストーリーです。

チョ・ソンム役チャ・テヒョンさん
フィルの夫、36歳。結婚3年目。
セキュリティ会社勤務。難関ソウル大卒。
頑固で皮肉屋、キレイ好き。人付き合いが下手。
大学時代の彼女はユヨン。

カン・フィル役ペ・ドゥナさん
ソンムの妻、35歳。
楽観的で面倒くさがり。ややだらしない性格。
自宅でゲストハウスを運営している。
夫ソンムと真逆の性格のため、ソンムの口のうるささに辟易している。

チン・ユヨン役イエルさん
36歳のファッションデザイナー。
夫はジャンヒョンだが、浮気性の夫を黙認している。
小さなアトリエ兼ショップを経営していて、ソンムの元彼女。

イ・ジャンヒョン役ソン・ソックさん
36歳、美術教師。
何を考えているのか、非常に分かりにくいタイプの人。
女性にモテやすく、ユヨンを妻に持ちながら、
色々な女性と付き合っている。

ゆるいネタバレありの感想

ペ・ドゥナさんインスタグラムより

メインとなる夫婦がソンム(チャ・テヒョンさん)とフィル(ペ・ドゥナさん)です。
結婚3年目の彼らは真逆の性格のためか、ケンカが絶えません。
そのうち、離婚という単語も頻繁に出始めます。

一方のソンムの元彼女のユヨン(イエルさん)とジャンヒョンの夫婦も、なんとソンム達の近所に住んでいることを知り、この2組の夫婦が微妙な距離感で仲良くなります。

というのも、ユヨンの夫であるジャンヒョンは平然と浮気していることを、ソンムとフィルも目撃します。妻であるユヨンも、夫の浮気を決して問い詰めず見逃しています。
そんな離婚間近の夫婦と、浮気を黙認している夫婦・・この2組のお話が不思議な距離感を保ちながら描かれていきます。

20話もあるのでエピソードとして色々とあるのですが、結局はこの2組のカップルが自分自身と相手自身をもう一度見直すという部分に終結します。
最終的には(もちろん)この2組のカップルは離れ離れにはなりません。

私は中だるみは感じませんでしたが、各キャラクターの考え方として、特にソンムとフィルについてはループのような状態になっていました。
この手の男女の考え方の違いを描く時は、この思考ループはよく発生することで、しょうがなくはありますが…。
そのため各エピソードの結論が結局同じようになってしまう、という部分において冗長さを感じはしました。ただ描き方が上手いので、毎回グッとくる部分はありはしました。

ただ、この思考ループ問題ですが、この部分についてはある意味このドラマの肝となる長所でもあり、また人によっては飽きてしまう短所でもあるかなと思います。
何度もキャラ達が考えなおすことで、お互いを再び「発見」するというストーリーなので、しょうがなくあります。

個人的に不満だった点とすると、ユヨンとジャンヒョンのカップルです。
特に、ジャンヒョンは一体どの時点で心を入れ替えたのかという点が、少々理解しにくかったです。
彼も(一応)理由があって遊びまわっていた訳ですが、そこまで浮気しまくっていたジャンヒョンが急に心を入れ替えたというきっかけがイマイチ謎…というか。
ただ、ジャンヒョンを演じるソン・ソックさんの飄々とした雰囲気と、不思議な空気感はこの役柄に大変似合っていて、とても印象的でした。

ペ・ドゥナさん演じるフィルが終盤に「〇と△」の話をするのですが、非常に上手いたとえだなと、とても興味深く感じました。
「自分とは異なる点が相手の魅力だったのに、結婚すると途端に自分と同じになって欲しいと思ってしまう」と語るフィル。このドラマの総まとめ的なエピソードでした。

2組の夫婦間の話という小さいサークル内のストーリーということもあり、この4名の演技がとても際立っていて、ある意味そこのキャスティングが一番上手かったかもしれません。

最初はどうかな…と感じましたが、4名の演技とそれぞれの個性と演技がとにかく際立っていて、面白く観れました。特にペ・ドゥナ先輩はさすがでした。
ストーリーが地味で特徴的な部分が少なかったのもあっておすすめ!というタイプのドラマではありませんが、個人的には良いなあと感じた部分が割とあった作品です。

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