ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 結婚作詞 離婚作曲 (感想)

おすすめ度:70%
水着度:100%
妄想度:100%
原題:결혼작사 이혼작곡(結婚作詞離婚作曲)全16話

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出典:TV Chosun

完璧な妻たちの完璧な夫たちは、異なる顔を持っていた…。2020年放送開始の浮気系ロマンスドラマ。

 あらすじ・キャスト

ラジオ局で働く年齢の異なる世代の異なる女性3人。
30代のラジオDJのヘリョン(イ・ガリョンさん)、40代の番組プロデューサーのピヨン(パク・チュミさん)、50代の放送作家のシウン(チョン・スギョンさん)。
それぞれの3名が幸せな家族生活を送っていると思われたが、その夫の別の顔は想像を超えたものだった…。

感想

シーズン3の感想はこちら

シーズン2の感想はこちら

(シーズン1感想)

なかなかのオモシロ・気持ち悪いドラマでした!
30,40,50代の職場が同じエグゼクティブな女性たち…そんな彼女たちの”完璧”な夫たちは実は不倫中。
その夫婦・家族たちを描いたドラマでした。ただ、個人的にはドロドロ系としてより、もはやネタとして楽しんでいました。

ただですね…。
このドラマ、2021年1月23日から放送開始(日本でもNetflixで同日公開)でしたが、2月後半にはシーズン2の放送が確定。
そのせいか、前半の良かったテンポが中盤から大失速。
途中からは非常にもったりとした、妙に思わせぶりでスローな話の進み方にシフトチェンジ。これには本当にかなり残念に感じました。最初が面白かっただけに…。

というのも、
ふざけた夫への制裁はやく!!っていう気持ちが…。これ系のドラマで観たいシーンといえば、修羅場しかないのですよね。

かなり序盤にメイン女性3人の夫が浮気している、あやしいという部分が明らかになります。
そこから過去である10か月前に戻り、夫たちの浮気に関して「誰と?」「どうやって?」が次々に明らかになるという、ネタばらし的にお話が展開されます。
その振り返り部分はシーズン1での中盤から、ずーっと夫たちと浮気相手とのニヤニヤした過去の話。

観たいのは浮気相手との楽しいデートシーンじゃねえ…(般若の顔)
やたら丁寧な意味があるようなないような、思わせぶりな会話中心のシーン重視になりました。シーズン2に続ける尺稼ぎか?と意地悪な目線で視聴してしまいました…。

個人的な意見ですが、このような男女間、夫婦間のいわゆる痴話喧嘩的なエピソードが中心となるドラマでは、シーズン2に続けるという展開はどうかなと疑問に思います。
結局、選択肢として破綻か修復かのほぼ2択となり、あまり物語として大きな発展が見込めないので、シーズンを重ねるには向いていないのではないかな…。
できれば全16話で花火のような派手な修羅場を繰り広げて、ぜひ完結をして頂きたかったなあとは思いました。

登場人物を紹介します。

チョン・スギョンさんインスタグラムアカウントより

30代の夫婦とその周辺
妻:ヘリョン(イ・ガリョンさん)
ラジオ局DJの芸能人。
ドラムを叩くのが趣味。濃い特徴的なアイメイクを好む。
家で料理は一切せず、夫より1歳年上。
子供を持つことはまだ考えていない。夫の両親とは距離を取りたいと思っている。
割とハッキリと意見を発言する、ワガママなタイプ。

夫:サヒョン(ソンフンさん)
弁護士。
妻ヘリョンよりも年下のせいなのか、尻に敷かれ気味。
ドラムを叩くヘリョンに惚れて結婚するが、実は家庭的な女性に憧れている。

サヒョン父:
ソウル郊外に住む。犬のドンミを溺愛。
妻含め女性に対して古い考え方を押し付ける、頑固な爺タイプ。
ユシンの義理の母ドンミとは同郷の出身。

サヒョン母:
保守的で亭主関白的な考え方の夫に辟易している。

犬のドンミ:
サヒョンの両親の家で飼っている、可愛い犬。溺愛されているものの屋外に繋がれている。
犬の幼稚園に入園させられそうになり、怯える。
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40代夫婦とその周辺
妻:ピヨン(パク・チュミさん)
ラジオ局番組プロデューサー。
娘を1人持ち、家庭でも仕事でも家事や身なりも「完璧」をこなす女性。
優しい夫にも愛されて幸せな生活を送る。
自分の母親に対して、半ば恨みのような気持ちを持っており、不仲。
義理の母親ドンミとは、やや確執がある様子。

夫:ユシン(イ・テゴンさん)
父が院長を務める、大病院の精神科医
趣味は乗馬。妻に格別の愛情を抱き、夫婦仲も良い。
父が母の死別後に再婚した女性ドンミを、昔から姉のように慕っていて、初恋の相手でもあった。

娘:ジア
ワザとらしさを感じるぐらい口が上手い。1人娘のためか、プリンセスとしばしば呼ばれている。

ユシン父:
大病院の院長。持病で糖尿などの心配がある。
妻の病死後、19歳年下の看護婦のドンミと再婚するが、若い妻を何かと心配。

ユシン母ドンミ:
もうすぐ還暦の元看護婦で、院長が元妻と死別後に結婚する。19歳年上の夫のことを大切に思っており、おしどり夫婦。
ユシンとは血のつながりはない。ユシンを10代の頃から知っているため「ねえさん」と呼ばれている。
炭水化物を使った料理と歌が上手。水泳、ゴルフもたしなむ。

ピヨン母:
ピヨンが子供の頃、夫が浮気したことを許せず離婚。直接の原因ではないものの、離婚が1つの因果関係となって元夫は事故死する。
ピヨンはそれから母の事がずっと許せず、親子仲は最悪な状態。
病気のため余命宣告されている。よく胸に手を当てて泣く。
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50代夫婦とその周辺
妻:シウン(チョン・スギョンさん)
ラジオ番組の放送作家
職業病か手首をいつも痛めており、湿布を欠かせない。
忙しくあまり身なりや化粧にこだわらないが、家族の事をとても大切にしている。
夫のヘリュンとは、19歳の時に出会ってお互い初恋相手で結婚。
あまり自分の意見をはっきり言わないタイプ。

夫:ヘリュン(チョン・ノミンさん)
演劇演出学科の教授。
妻が最初のガールフレンドであり、そのまま若くして結婚。結婚20年。
妻が働いている時に留学費用まで捻出してもらい、教授の座に就く。

娘:ヒャンギ
ダンスが得意。
言葉数が少ない母に代わって、母の気持ちを全て代弁する。
家族の揉め事は、なぜか娘が全て裁く。

息子:ウラム
ピヨンとユシンの娘ジアと同級生。

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ゆるいネタバレありの感想

イ・ガリョンさんインスタグラムアカウントより

まず一番の感想ですが、浮気夫3人+ドンミがとにかく終始気持ち悪かったです!(もちろん役柄が、です)
そんな浮気が明らかになる、夫たちの特徴のご紹介です。
弁護士サヒョンの特徴
・惚れやすい
・タイミングがいつも悪い

・妻と喧嘩すると家を飛び出しがち
・優柔不断
・妻のタヌキメイクに困惑
・今更ながら家庭的な女性が好き

医者ユシンの特徴
・全人類の女性からモテていると勘違い疑惑
・人間の全女性が好き

・舐めるような目線
・歯の浮くようなセリフを連発
・道路で車をUターンさせがち
・隙あらば妄想
・やたらマメ
・全女性に対して常に思わせぶりな態度
・妻を誘う時は自らの膝を叩いてアピール
・妻へのスキンシップは欠かさない(特に臀部)

教授ヘリュンの特徴
・恋愛経験不足を自覚・後悔
・浮気は雷に打たれたものという独自の定義
・スーパーへの買い物も浮気相手だとウキウキ
・妻には論破できるが娘には論破されてしまう
・ついつい顔が緩んでしまう

水着☆ドンミさんの特徴
・料理、歌、風呂、プールなど古典的方法で男性にアピール
・自分の魅力を熟知
・隙あらば肌見せ
・老いた夫の生理現象にウンザリしている
・若さの秘訣は牛肉
・秘伝の鶏肉料理レシピは絶対に守り切る所存

・糖尿病や生活習慣病に対する知識が豊富
・20代の頃は”彫刻”のような体だと言われていた自慢
・「若い」以外の話で年齢を話題にされるとイラつく

個人的にダントツの気持ち悪さが、妄想おじさんこと、精神科医のユシン!!!
演じたイ・テゴンさんの”ユシン”演技も本当に抜群で、最高でした。今後イ・テゴンさんが出演する作品を観たとしても、ずっとこのユシンの謎の流し目+妄想を思い出すことでしょう…。それぐらいのトラウマ感がヤバかったです。

中盤以降話の進みが遅く、中だるみを感じていましたが、ユシン・ファミリーのネタ家族がいたからこそ、怖いもの見たさ的に視聴理由になっていました。

序盤にネタバレしていた夫たちの浮気ですが、お相手はこの組み合わせでした。
弁護士サヒョンの浮気相手:スポーツジムで出会った、翻訳者のソン・ウィエン
医者ユシンの浮気相手:飛行機の中で出会った、LA帰りのモデルのア・ミ
教授ヘリュンの浮気相手:講師として出会った、女優のナム・ガビン

この女性3人、雰囲気も少し似ていて、短いシーンなどで最初はよく混乱しました。髪型ぐらい差をつけて欲しかったのですが、3人共繋がってしまうのですよね…。
加えて芸能人ガビンの元彼氏が、ラジオ局エンジニアの男性部長の義理の弟。
とんでもなく狭い社会。シーズン2どうするのかと素人の私が心配しまうぐらいのサークル内でのお付き合いです。

彼らとお相手との出会いですが、
30代弁護士サヒョン:
気の強さとドラムを叩く姿に惚れて妻と夫婦になったものの、実は家でご飯を作ってくれるような優しい家庭的な女性が好きだったと気付く。
ジムでソンウォンの運動している姿(臀部)に惚れ、サヒョンから積極的に話しかけ仲を深める。「相手」が妊娠している事を妻や両親に自白する。妻との離婚を望んでいる。

40代医者ユシン:
初恋は父の妻(ユシンの継母)であるドンミだった。
海外出張の飛行機の隣の席に座っていた若いア・ミを舐めるように見つめて妄想の後、仲を深める。
ア・ミの方もユシンの魅力に夢中になり、彼女から先にユシンに交際を申し込む。マメな性格もあり、妻に浮気はバレていない。

50代教授ヘリュン:
妻には「違う人生を歩みたい」ともっともらしいセリフで離婚を申し出たものの、娘に浮気現場を目撃され撃沈、追い打ちのように親子の縁を切ると言われショックを受ける。
講師として大学にきた女優ガビンにメロメロ・ウキウキおじさんになってしまう。「浮気=雷」説を強く提唱。

この3人のおじさん(ソンフンさんすみません)たちの楽しそうな現場。
弁護士サヒョンがジムで出会った女性とウフフ…と日本料理食べたり、本屋に行ったり…。
医者ユシンがア・ミにもったいぶって缶の中身当てクイズをしたり、ドンミ姐さんを若い若いとおだてたり…。
教授ヘリュンが女優と教授室でお茶飲んだり、グラナダの話をしたり…。
でもね・・・・
ごぼう茶とか焼きイモとか、そんなのどうでもいいよ(激怒)
私が待っているのは…(以下略)
ということで「まさかこのままトラブル無し…?」とぼんやりした怪しい雲行きは、12話ぐらいから確信に変わり、大した事件もなくシーズン1は終わってしまいました。
ドンミ姐さんが映画館で笑顔で輝いていた時(色々な意味で)、血祭りの予感…と面白く感じたのですが…。

ただ、最終回の16話の弁護士サヒョンとウィエンの会話が少し面白く感じました。
サヒョンが妻と喧嘩し、ウィエンの元を訪ね「妻と離婚をする」とやや興奮しつつ、ウィエンに愛を告げます。
32歳のサヒョンに返答するウィエン(42歳)ですが…
ウィエン「老いるということがどういうことか!」
ウィエン「本当の私を知って、(妻と)終わらせるのよ!」
私「このセリフ…ドンミ姐さんに対する嫌味か?!」
還暦前のドンミ姐さんは、現在進行形で輝き&女ざかりの真っ只中。もちろん「老いる」という言葉はフォーエバー禁止。ここは妙に意味深なセリフでした…。

個人的に驚いたのが、ドンミを演じるキム・ボヨンさんと、ウキウキおじさんことヘリュン教授役のチョン・ノミンさんが、2004-2012年の間ご結婚されていたという事実です。
ここが既に、『結婚作詞 離婚作曲』になっている…という見事なオチを見つけ、妙な納得感と満足感を得た次第でした。

もっと何か事件が起こらないものか…と終始「待ち」の状態。そのため、このシーズン1では物足りなさをかなり感じてしまいました。もちろん面白くはあったのですが、エピソードを限界まで伸ばしたズルさをやはり感じてしまいました。
次のシーズン2では、ア・ミの母親参戦が確定となりましたが小物感…。さすがに次作では大きな祭りがあると思いますが、内容的にも1シーズンで終わらせて欲しかったです。

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