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観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ ハイエナ-弁護士たちの生存ゲーム-(感想)

おすすめ度:90% ♡ ドM度:100% ♡ キム・ヘス大先輩度:100%
原題: 하이에나 1話約60分、全16話 

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エリート弁護士が偶然恋に落ちた相手はライバル?2020年放送の弁護士ドラマ。

 あらすじ・キャスト

町の”ローカル”な弁護士事務所の弁護士、チョン・グムジャ(キム・ヘスさん)。
持ち前の負けん気と頭の回転の速さ、そして泥臭い方法で、お金のために弁護士の仕事をしてきた。
一方、家族一族が法律家、そして有名大卒のユン・ヒジェ(チュ・ジフンさん)は、
将来有望なエリート弁護士として超巨大法律事務所で働いていた。
この2人がある日コインランドリーで出会うが、それはワナだった…?

感想

観始めた時は、弁護士のストーリーということで、重厚で難しいタイプの話かなと身構えたのですが…結論、つべこべ言わずにさっさと観よう!

とにかく、面白かったです!
まずストーリー展開のテンポの良さがとんでもなくハンパなく、その心地よい進み方にビックリしました。
そして、気付いたらどんどん続きを見てしまい、寝不足へ…。そんなドラマでした。

最初の掴み部分が、ある財閥の問題息子の離婚問題からスタートします。
ずっと浮気を繰り返していた妻、そしてそれをずっと監視していた(薬物的な意味でも)ちょっと危ない夫。

そんな事件を担当するのが、ユン・ヒジェ(チュ・ジフンさん)。準備は完璧、簡単な裁判だと思って余裕の態度のユン弁護士。
しかし法廷で相手(妻)側の弁護士として立ったのが、グムジャ(キム・ヘスさん)。
ヒジェは驚愕の表情をします。
なぜならその相手弁護士は、自分が恋に落ちた相手だったのだから…。

そして、単に恋に落ちた相手ではなく、完全にグムジャに騙されていた訳です。
その2重の意味で驚愕の表情を浮かべていたのですね。

よくあるパターンとして、相手検察官などをコテンパンにする弁護士ストーリーはあると思います。
このドラマの主人公グムジャさん、ユン弁護士をボコボコにするのが面白いというのが、このドラマのポイントです。
(もちろんいつも同じパターンという訳ではないですが)

チュ・ジフンさん所属事務所KEYEASTインスタグラムアカウントより

チョン・グムジャ役のキム・ヘスさん。
2020年放送時の年齢が49歳!とにかくすごいな…と思いました。
なんでしょう、ヘスさんご本人も色々な意味で迫力があって、プラスこのグムジャというアクが強いというか、クセが強い弁護士役。つまり、

ヘスさんの迫力+役柄のクセの強さ=最強

キム・ヘスさん、役に全く負けずに、完全に役をコントロールしていたというか、ご自分のモノにされていました。

また、相手役のチュ・ジフンさん(38歳)と並んでいても、全然引けを取らないというか、役柄と同じく、完全にチュ・ジフンさんを色々な意味で食っているところが良かったです。
キム・ヘス大先輩、さすがの貫禄でした。

ユン・ヒジェ役のチュ・ジフンさん。
このエリート臭プンプンの役柄ですが、これまたピッタリ!
人を見下した感じの冷たい目と自信満々の態度と発言。このクールでスマート、偉そうな雰囲気がはちゃめちゃに似合っていました。
あと、弁護士なのでほぼスーツを衣装で着用されているのですが、スーツ似合いすぎ男性でした。
色々なタイプのシャツ、タイやスーツを衣装で着られていましたが、スタイル抜群なので素敵でした。

あと個人的に好きだった配役として、グムジャの秘書/助手役のジウン(オ・ギョンファさん)!彼女、めちゃくちゃ可愛かったです。

ゆるいネタバレありの感想

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弁護士のお話ということで、敵に勝つという部分がもちろん多くあります。
このドラマの面白いところが、グムジャ目線で観ていると、しばしば敵=ユン弁護士というところが面白いところです。
そしてユン弁護士、

いつも、してやられる・・・っていう。

このグムジャ(キム・ヘスさん)という役柄、弁護士なんですが全然スマートでないのですよね。
服装も派手な色のジャージを着ていたり、靴はいつもスニーカー。
町の古臭い雑居ビルに構えた弁護士事務所「忠」を、チンピラ共を相手に仕事したり、時には殴られたり…。
したたかで強い、雑草のようなたくましい女性です。

それに対して、正反対なのがユン・ヒジェ(チュ・ジフンさん)弁護士。
市内の高層ビルにある超大手有名弁護士事務所に所属する、高学歴のソウル大卒のエリート。
キレ者として、事務所の中でも皆に一目置かれる存在の弁護士です。

そんなユン弁護士は、最初にグムジャに法廷で対峙したとき、初めての敗北を味わいます。
そして裁判に単に負けたという”敗北”だけでなく、失恋という大きな敗北も…。

2つの敗北で彼のプライドはズタズタになり、放心状態のユン弁護士でした。(ちょっと可哀想)
そしてここからこの2人の腐れ縁が続くお話展開になっています。

その後、グムジャはなんとユン弁護士と同じ法律事務所へ入ってきます。
その時のチュ・ジフンさんの「マジかよ」という驚きの表情の演技大変良かったです。

ユン弁護士はいつもスマートな人なので、人前であまり表情を変えたり、感情を表に出さないクールな人間なのですが、グムジャの前でだけは感情を抑えられないようです。
その様子が、割と可愛らしくコミカルで、このドラマのかなり面白い部分です。

何度も何度もグムジャに”やられる”ユン弁護士。
そしてそれがわかっているのに、自分の方からグムジャに絡んでいってしまう…。

小学生男子か~!!!

完全に好きな女子をからかう小3男子状態のユン弁護士。
そして、その度にグムジャに軽くあしらわれたり、騙されたりします。それでも助け船を出してしまったりするユン弁護士…

ドMすぎるでしょ・・・。

そんなくっつきそうで全くくっつかない、謎の2人ですが、お酒が入ると割とちょっと良いムードになります。

というか、惚れてしまうだろ・・・。

となるセリフをユン弁護士が、素敵なシチュエーションでかましてきます。

「君に関わるのはイラつく…だけど!だけど!姿が見えないともっと頭にくる」(8話)

「必要なら僕を利用してもいい」(8話)

8話はグムジャの過去が明らかになる、重要なエピソードですが、同時にユン弁護士がいかにグムジャを想っているかという部分多くあり、かなり盛り上がりました。
カッコよかったですね…。

このような「ほれてしまうだろ」というセリフをサラッとそして真摯に発言するユン弁護士。
いつものグムジャの前でのドMユン弁護士とは180度違い、大人のエリート弁護士に変身するという対比が非常に良かったです。
さすがにこのようなユン弁護士に対しては、黙ってしまうグムジャでした。

 
 
 
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チュ・ジフンさんインスタグラムアカウントより

お話とは別に個人的に1つ気になったところは、照明でした。
このドラマですがシリアス系によくある、出演者の顔のアップのシーンが割と多い作品でした。
メイクをもちろんしていても肌の質感やシワ、ちょっとしたニキビっぽいのもわかるぐらい。
チュ・ジフンさんオデコとか目の下、結構シワあるなと思いましたので…)

ですが、キム・ヘスさんだけは、ちょっと他の出演者とは照明が違ったように思えました。
彼女のアップの時だけ、少々ソフトフォーカスというか、シャープな映し方をしていないな
と感じました。
49歳キム・ヘス大先輩への配慮…かもしれませんが…。
ちょっとその部分の他との差が若干気になりましたが、大先輩はお綺麗なのは間違いないです。

最終回ではグムジャとユン弁護士そして仲間たち共にと「忠」に集まり、巨悪を倒すというお話で、すっきり幕を閉じたストーリーでした。

スピード感あるストーリーとコミカルな部分、そしてシリアスな部分の緩急のつけ方が非常にうまく、とても良い脚本と俳優陣で大変面白いドラマでした。
また、脇役もあまり無駄な人数が出てこず、わかりやすいのも良かったです。

弁護士ドラマとして敬遠せずに、是非楽しんでもらいたいドラマです!
かなり観ていて満足度が高かったです。おすすめです。

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