おすすめ度：79％
キスの達人とは度：100％
ほくろ度：100％
原題：연남동 키스신 （ヨンナムドンキスシーン）/ Kiss Scene in Yeonnam-dong (全12話)
酔ってキスした相手は一体誰？2019年のラブコメWEBドラマ。
あらすじ・キャスト
ソル（ホン・スンヒさん）は子供の頃からキスに興味深々。ずっと理想のキスをする相手を探していたものの、大学生になってもその夢は叶っていない。
男友達のヘヨン（キム・グァンスさん）にそんな悩みを相談する日々。
ある日、ソルは後輩のヨヌ（ペ・イニョクさん）も参加する飲み会で衝撃的な経験をするが…。
感想
話がとても上手くまとまっていて面白かったです！！
WEBドラマの利点を活かした展開とテンポの良さ、ストーリーのブレなさで視聴後、満足度が高かった。
タイトルの通り、主軸ラブストーリーは非常に単純ですが、キスという行為を元に自分の気持ちに気付かされるというテーマに上手いヒネリが入っていて良かったです。
WEBドラマになると一歩踏み込んだ描写ができるのか、適度にリアリティさもあって良かった。
主演の3名も皆さん嫌みのないキャラでした。
個人的に注目していたペ・イニョクさんも出演されていたのでより楽しめました。
イニョクさん、この後に九尾の狐とキケンな同居などに出演されているので、どんどん大作に出ているなあ～スゴイと思ってしまいました。
ちなみにWEBドラマを観る度に、現在大活躍されている俳優さんを見ると感慨深い気持ちになるので、そういう意味でもWEBドラマは色々楽しいのでおすすめです。
皆さん色々な作品に出てステップアップしていくのだなと思う次第です、大変厳しい道だと思いますが…。
ちなみにタイトルのヨンナムドン（延南洞）キスシーンというのは、主人公のソルのキスに関する記事を書いているサイトの名前です。
ゆるいネタバレありの感想
ペ・イニョクさんインスタグラムより
ソルとヘヨンは幼馴染の男女です。
幼少期から、ソルはなぜか異常にキスに興味がある様子。何でも夢は、キス上手になること…かなり個性的な夢を持つ少女のソル。
上手いキスを将来するため、さくらんぼで練習したりと日々そのための努力を怠りません。しかし、問題はそのキスの相手。高校生になっても、相手が見つからないようでした。
一方のヘヨン君はキスの相手には不自由しないようで、ソルとは違って実践派。彼10代の頃から様々な相手とキスの経験を楽しんでいるようです。
そんなソルは「誰でもいいから」状態に陥ったりしたものの、ヘヨンの制止もあり結局キス未経験のまま。
そして時間は流れ現在は大学生のソル…しかし、相手は未だ出現しません。こんなにキスについて勉強しているのに…なぜ…と、落ち込みそうになるソルさんです。
そんなある夜、ソルが所属しているサークルの飲み会がヘヨンの働くお店で開催されます。後輩のヨヌ（20歳）も同席し、彼に気になるそぶりを見せるソルさん。でしたが、ドラマあるある、結局飲み過ぎて色々設定を忘れてしまいます。
翌朝目を覚ました彼女は、二日酔いの中で衝撃の”感覚”を思い出したのでした。
そう、昨晩「誰かとキス」をしたことを……！！
あれだけ夢をみていた初キス、しかし全く相手が思い出せません。しかし、彼女の中でたった1つの真実が。それは、「キスがとっても良かった」ということ。
ソルはあの夜のキスが忘れられず、絶対に相手を見つけ出す！！！！！と強く決意。
探偵ソルの誕生でした。
このように、酔ってキスをした相手を探し出しながら、本当の自分の気持ちを見つけ出すというラブストーリーが開始。
ソルがあの夜のキスの相手として覚えていたこと：
・手首のほくろ
・きれいな唇
・香水
・メガネ
以上のヒントを元に”犯人”捜しを始めますが、容疑者はほぼ飲み会の参加者全員（女性も含めて）という状況。何なのでしょうか。結構な人数の人に同じ体の場所にほくろが（一応）あるんだなあと思いつつ…。
しかしソルさんの推理と願望もあってか、最も怪しい人物が1名浮かび上がります。それは、ミステリアスな後輩ヨヌ君。ヨヌも何となく、あの日の夜からソルの事が気になっている様子。
これは完全に正解か...？！
ヨヌのことを探れば探るほどヨヌが気になってしまうソルは、悶々とした気持ちを抱えて過ごすことに。
ソルはそんなモヤモヤした気持ちと、とにかくキスの相手を確かめたいという気持ちで、何と自らヨヌにキスをします。
彼が90％ぐらいあの夜の相手という確信と、後輩という立場というのも心理的にあったのかもしれません。しかしここに来てなかなかの積極性を見せるソル。
しかし、ソルさん唇を重ねて速攻で気付いてしまったのでした…
”これ”はチガウと…。
何でしょうか、ヨヌさんキスはかなり下手だったのでしょうか?
ムードもなく突然キスされたヨヌさんなので、ここで彼のキスの実力を一瞬でジャッジされたのは不服かなとは察しましたが。しかしヨヌさんの中では答えが出てしまったのでしょうがないですね。本能みたいなものでしょうか。
とはいえ、もやもやした気持ちを抱えていたのは実はヨヌ君のなかでも同様。彼にとっては逆で、この突然のキスでヨヌはソルLOVEを確信してしまいます。
なかなか人間関係は上手くいかないものですね…。
ソルはキスの相手は完全にヨヌだと思い込んでいたので、ショックを受け悩みます。相手は誰だったのか、そして本当に自分が好きな人とは誰なのか。自問自答。
加えてソルはキスはキスでもそこに愛がこもっている必要があるということにも（今更）気付きはじめます。
そんなある夜、ソルLOVEになってしまったヨヌ君に迫られたものの、つい拒否してしまうソル。
ヨヌ「先輩は一方的すぎるよ」というセリフにはその通りすぎて笑ってしまいましたが…。ソルの探偵ごっこに振り回されてしまうヨヌ…可哀想。
子供の時から、うっとりするようなキスの達人を夢見ていたソルさん。
キスの相手と好きな人を見つけるという、単なる灯台下暗し的なラブストーリーだったというオチではありました。
しかし、王道の設定の中で”遠回り”する道のりの描写にヒネリが上手く効いていて、かなり好印象を受けました。2番手の男性の存在をあからさまに登場させなかったのも良かった！
ということで、全体的にテンポも良くてかなり楽しく視聴できました！キャスティングもハマっていて、視聴後の満足度高めの面白いWEBラブコメでした。
