ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ シンデレラと4人の騎士<ナイト>感想

おすすめ度:38%
シンデレラ度:99%
真面目に生きていればイケメンに会う度:100%
原題:신데렐라와 네 명의 기사  1話約60分、全16話

f:id:mirume01:20200902194255j:plain

継母に虐められて生きてきた貧乏女子高生が、財閥会長の孫たちの改造計画係に?!2016年放送のラブコメドラマ。

 あらすじ・キャスト

継母と血のつながっていない姉から日々イジメられ、学費稼ぎの為にアルバイトをしているハウォン(パク・ソダムさん)。
まさに現代のシンデレラ状態で、辛い日常生活を送っていた。

そんなある日、大財閥の会長を知り合い、たくましくて明るいハウォンに自分のワガママな孫である、御曹司3人、ヒョンミン(アン・ジェヒョンさん)、ジウン(チョン・イルさん)、ソウ(イ・ジョンシンさん)を”まともに”してくれないか、という提案をされる。
家から追い出されたハウォンは、その仕事を受けることになり・・・。

感想

とりあえず、少しでも観てもらえればわかると思うのですが、

これは一体何なのだ…(狼狽)

という、とんでもねえ設定と演出のドラマでしたが、ある意味ネタ化しているというか、ワザと意図的に作っているんだな、とわかるドラマです。
王道を超えた、小学生OK!の「りぼん」状態。
まさにイケメン♡パラダイス状態の、良い意味でも悪い意味でも振り切ったストーリーでした。
思わず制作年度を再確認してしまう、そんなドラマでしたが、決して嫌いではありませんでした。

タイトル通り、まさにシンデレラ状態のハウォン(パク・ソダムさん)が、人は真面目に生きていればイケメンに出逢うんだな…的に、ある日突然イケメン♡パラダイスでの生活権を手にいれます。
そこから、この財閥御曹司3人+執事1名=計4名とのキラメキ生活がハウォンを待っています。
とはいえ、4人の騎士というタイトルですが、実質は3人の騎士となっています。

そんなイケメン♡パラダイスに住む、4人のメンバー<ナイト>紹介:

ジウン(チョン・イルさん):悲しみの一匹狼
施設で育ったという環境からか、他人と距離を取りがち。
孤独な顔の裏には、優しさが…?!

ヒョンミン(アン・ジェヒョンさん):女のことは俺にまかせろ
1番目の孫ということもあり、常に自信満々。
女性に慣れていてハウォンに構うが、実は初恋を引きずっている…?!

ソウ(イ・ジョンシンさん):君の事を見守り隊のスター
後継者争いからは少し引いた立場ゆえ、穏やかで優しい。芸能人。
いつもハウォンを見守ってくれるが…?!

ユンソン秘書(チェ・ミンさん):何故か4人目に加わる謎の秘書
いつもクールでオトナの会長秘書。
会長の命令には絶対に服従。料理の腕がとにかくすごいが、裏の顔は…?!

そして、この3人を結果的に虜にしてしまいますが、彼女のミッションとしてまともにする教育係として、ハウォン(パク・ソダムさん)が演じられています。

設定として愛読書は孫子なのですが、ここからして既に「うそでしょ」と思いました。
(すみません…)
そんな明るく元気、そしてたくましいハウォンが、このワガママな3人とクールな執事とで暮らしていきます。

ゆるいネタバレありの感想

パク・ソダムさんインスタグラムアカウントより

少女マンガ的なストーリーで、比較的テンポがよく(ただし前半)面白く観れます。

半分ネタ化しているシーン連発状態でしたが、このドラマではちょっと面白く、そして漫画的で特徴的な演出が多用されています。
それは・・・

胸キュン♡DOKI★DOKIシーン

イケメンたちとハウォンは、わざとだったり、事故だったりと何度となく、色々なDOKI★DOKIシーンが起こります。

その度にご丁寧にキラキラした効果音が流れて、「ハイ、注目!」と言わんばかりで笑いそうになってしまいました。

このワザとらしい演出…逆効果じゃないか…?(困惑)

正直このキラキラ演出のせいで、半分笑いそうになってしまうという部分が正直ありました。
なぜこうなった感…。(しかし嫌いじゃない)

あと気になったのが、悲しみの一匹狼ジウン(チョン・イルさん)です。
彼は孤独感に溢れすぎていて、みんなと居住している家屋から少しはなれた物置のような場所でよく1人の時間を過ごしたりしていました。

この物置なんですけど、お金持ちのお家の敷地内にあります。
当然のごとく、芝の管理含め綺麗に管理された、敷地内の一角にあります。
そして、入り口前には・・・
不自然にススキがぼうぼうに生えているっていう。

いやいや…この小屋(小屋といっても大きいです)の入り口前だけ、なぜこんなにススキが生えまくっているのかっていう。
どう考えても庭師がススキ刈り取るでしょ…(困惑)

そんな忘れ去られた場所で、1人拗ねているのがジウンでした。
とはいえ、そんなジウンも、シンデレラのハウォンの力か、心をだんだんと開いていきます。

険悪な関係だった会長の孫たちも、ハウォンが家にくることで接点が増えて関係が変わっていきます。
が、ハウォン自身が継母にかなりひどい扱いを受けています。
ベランダに寝かせたりしているらしく、完全に虐待レベルでしょ…となりました。
(会長の孫より、そちらの方が問題だと思うのですが…)

そして…
想像通り、この3人の孫と当たり前のように"良い感じ”になるハウォン。
ハウォンは誰を選ぶのか…という感じでしたが、やはりここは王道の選択!
一匹狼ことジウンと、めでたく(?)くっつき、カップルとなります。

チョン・イルさんインスタグラムアカウントより

残念ながら、幸せな2人の日々は長くは続きません。
会長にジウンとの交際がバレてしまい、ハウォンは会長を怒らせてしまいます。
ジウンの事は忘れて出ていくように、会長は告げます。

会長の命令通り、家を出ていこうとするハウォンをジウンが止めに入ります。
しかしハウォンはジウンとの交際に終わりを告げ、「自分がシンデレラだと勘違いしていた」と出ていこうとします。
ジウン「行くな…このまま行ったら終わりだ」
ハウォンは最初から終わりって言ったよね…?と思って観ていました、そのまま家を去るハウォンでした。

ジウンとハウォンの交際を知り大反対していた会長、実は肝臓移植が必要な状態なのでした。

そして、ここからのかなりのスピード感!
謎の怒涛の展開が始まり「・・・(無言)」となりがちでした。

ジウン、失恋が原因で怒りの家出!
肝臓移植適合者が誰もいない!
最後の望み、ジウンが適合者か検査するしかないけど、居場所が不明!
ハウォンならジウンの場所を知っているかも?
簡単にジウンを見つけるハウォン!
ジウン「離れるな、側にいろ」ハウォンと涙の復縁!
検査の結果ジウンの肝臓は会長に適合!
麻酔アレルギーでジウンは術後最悪意識不明になる恐れ!
周囲には隠して手術を受けるジウン、だが意識が戻らない!
手術直後の会長、すかさずハウォンがジウンに近づくのを禁じる!
意識がやっと戻ったジウン!しかしハウォンはいない!
ジウン、会長に交際の許しを請う!
会長とハウォン、笑顔の和解!
ハッピーエンドの最終回!

会長爺が倒れてから、このいきなりの展開…。
爺の一言で別れたり、くっついたり、肝移植したり、この爺なんなの!?
正直かなりイライラしました。
お話の結末はみんな楽しそうで良かったですが、ここまで引き延ばさなくても…。

ということで、大変親切な胸キュン☆シーンに笑いそうになりながらも、それなりに最後まで観れたドラマでした。

ただ、正直に言うと、ストーリー的にはそれほど面白くはありませんでした。
上記した終盤が特に「ここまで盛らなくても…」というエピソードのぶっこみ具合。
そしてご都合主義的展開(原因:爺)に面食らってしまいました。
序盤、中盤ののお気楽さがあった頃の方が、楽しかったので残念でした。 

真面目に生きていれば、ある日突然イケメンとの生活権が手に入るかもしれないという、ミラクルな可能性を感じたドラマでした。

こちらもおすすめ: