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観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ だから俺はアンチと結婚した (感想)

おすすめ度:75%
王道ラブコメ度:100%
支部長度:100%
原題:그래서 나는 안티팬과 결혼했다 全16話

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超有名スターがアンチファンと同棲することに?2021年放送のラブコメ

 あらすじ・キャスト

ミュージシャンのフジュン(チェ・テジュンさん)は世界的な人気のスター。
ある日、雑誌記者のイ・グニョン(チェ・スヨンさん)と偶然知り合うが、口論となり最悪の出会いとなる。
グニョンはこのフジュンとのトラブルがきっかけで仕事をクビになり、彼の態度がどうしても気に入らない。反論しようと、あの手この手を使うものの、そのせいでグニョンは強烈なアンチファンとして、世間で有名人物になってしまう。
フジュンのアンチとして、ドキュメンタリー形式のテレビ番組のオファーを受けたグニョン、その内容とは、フジュンと"結婚"して暮らしてみるという番組で…?

感想

ブコメが好きな方には「待ってました」的な作品だと思います!
冒頭から"クラシック”なラブコメのスタイルをしっかり貫いている、というのが明確な作品。個人的には、正統派の素直すぎるラブコメ、というだけで感動してしまいました。(もちろん褒めてます)
王道ラブコメに失敗ナシというか、純粋に面白く視聴させて頂きました!
非常にベタなシーンが満載ですが、作品に寄せる「この2人は最終的には上手くいく」という絶対的な安心がこの作品にはありました。とにかく、あれこれ心配せずにこのドラマに身を委ねられる感…本当にその点がとにかく素晴らしかった。

演じられている主演のテジュンさんやスヨンさんはもちろん、"悪役”状態だったチャンソンさんは特に、嫌なヤツに終始徹しておられて良かったです!
俳優さんも、「王道」をしっかり踏まえて演技されているな…というのがヒシヒシと伝わってきました。
ちなみに、特別出演としてジェジュンさんの兄役でソンフンさんが出演されています。

この作品ですが、2010年に出版された同名の小説が原作です。既に中国ではこの作品は過去に映画化されているそうです。LINEマンガでも同名の作品のWEBコミックが読めます。

フジュン/ジュン役チェ・テジュンさん
売れっ子のミュージシャン(アイドル)
アルバムがビルボードアメリカ)で7位、ワールドツアーも成功させるなど、
世界的に人気。最新曲は"POP STAR"
英語名はBENNY、プロフィール等は謎に包まれている。

イ・グニョン役チェ・スヨンさん
雑誌"ワンダーウーマン"の記者・雑用係。
明るく真面目だが、理不尽を受け入れてしまう性格。

ジェジュン/JJ役ファン・チャンソンさん
芸能事務所"シュピゲン"の代表。所属タレントのイニョンと付き合っている。
プライドが高く、気が強い性格。粘着質。
過去にジェジュン自身も芸能活動をフジュンやイニョンと行っていた。

オ・イニョン役ハン・ジアンさん
JJの事務所のタレントだが、ほぼ無名。
事務所代表のJJと付き合っているが、フジュンと過去に付き合っていた。
ハッキリ意見を言わない性格。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
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チェ・テジュンさんインスタグラムより

大人気のスーパースター、フジュン。
とあるパーティに出席した際、フジュンは元彼女のイニョンと会います。ジュンは女性と一緒に…訳アリそうな男女2人、その姿を目撃していたのが、雑誌記者のグニョンでした。
見られていることに気付いたフジュンは、グニョンがカメラを持っていたため、写真に撮られたと誤解し、激怒。グニョンとフジュンは喧嘩のトラブルになります。
この後、グニョンはこの件が原因となり、会社をクビに。この時の動画も拡散されてしまい、世間を騒がせます。
グニョンはこの一連の件が不当だと訴えるため、ジュンの事務所前で抗議し始めます。ですが、今度は熱狂的なファンからグニョンが目を付けられることに。
グニョンはフジュンの足を引っ張る「強烈なアンチ」の人間として、有名人となります。

この「アンチ」の存在に目を付けたのが、テレビ局。
フジュン本人と彼の熱烈なアンチであるグニョンを"結婚”させる、という密着ドキュメンタリー/バラエティー番組『だから俺はアンチと結婚した』のオファーを2人にします。相反する2人を同棲させ、衝突を繰り返す男女を面白おかしく映し出す、という意向です。

このあたりから、フジュンさんの近寄り難い「世界的スーパースター」のイメージが
完全崩壊して、ただの気さくなイケメンと化しており、なかなか面白く感じました。
ドタバタ感も出しつつ、お約束のザ・ラブコメ満載のお話がスタートします。

番組上の2人の"同棲場所"のロケ現場ですが、普段は使っていないフジュンの事務所が持つ、(一応用途はフジュン専用)高級マンションとなります。撮影日だけスタッフやフジュン、グニョンがその部屋に集まる…ハズでしたが、仕事をクビになって家を失ったグニョン。こっそりとそのマンションの小さな部屋に住むことにします。
誰にもバレないはずでしたが、ジュンがある日部屋にやってきて、あっさりバレてしまいます。
ここから2人の秘密の共有が始まります。

次第にお互いを知り始める2人…距離が少しずつ近づいてきます。
ただ、グニョンはジュンの中に"存在する"、元彼女であるイニョンを知ります。イニョン…彼女はフジュンの初恋であり元彼女、そしてジェジュンも含め3人には強い絆と確執があったのでした。
ただね…グニョンさん。2人の関係を邪魔するのは、イニョンさんじゃないんですよ…。
ジェジュンさんが、強烈なライバルになっているんです。そこが面白かったです。

フジュン&ジェジュン(とイニョン)のストーリー
元々ジェジュンとイニョンは、芸能事務所の練習生でデビューを夢見ていました。
そこに新しい練習生としてジュンが加入。イニョンはジュンに一目ぼれし、まもなく2人は付き合い始めます。
ですが、そんなイニョンをずっと好きだった男性…ジェジュンです。

ジェジュンはイニョンを諦めますが、この3人に恋だけでなく仕事でも問題が生じます。2人を残してフジュンだけがデビューが決定し、フジュンは一気に人気者に。
イニョンとジェジュンは待遇に不満を感じ、事務所を辞めて独立しようと、フ・ジュンを誘います。が、フジュンは訳あって拒否。
それを「裏切り」だとし、ジェジュンは今もジュンを許せずにいました。

その後、ジェジュンはイニョンと付き合いますが、イニョンがまだフジュンを忘れていないのではないかと疑心暗鬼になっています。
常にジェジュンはジュンを仕事でも恋でも、気に入らない存在になっていました。

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そんな3人の仲に、突然入ってきたグニョン。
ジュンもまたグニョンの存在が彼の中で、どんどんと大きくなり、恋に落ちます。それを良く思っていないのがイニョン。
彼女もジェジュンと付き合っていながらも、フジュンを決して忘れてはいませんでした。ただ、それが恋なのか執着なのか本人も気持ちの整理がついていないようです。
このように、過去に囚われたジェジュンとイニョン、前に進みつつあるジュン、そしてグニョン。きれいな四角関係が中盤以降描かれていきます。

しかし、誰も気付いていない…。
ジェジュンの愛の重さを…。
・呼ばれてもないのにジュンのイベントに駆けつける男

・自称「フジュンの弱点を嗅ぎつけてしまう」男
・フジュンのサイト運営(秘密)してしまう男
・自分の事務所タレントの仕事よりジュンのスケジュールを把握する男
・ジュンの好きな女性を自分も気になってしまう男
・フジュン事務所との合併を望んでしまう男
・本人より熱心にジュンの父親を捜してしまう男
ジェジュンさん、フジュンのこと大好きですよね?!

フジュンが好きすぎてこじらせてしまったジェジュンさん、可愛さ余って憎さ100倍状態、わかります。
JJことジェジュンさん、「キレた後に口元を歪ませて笑う」表情100連発状態で、ジュンへの愛憎劇が爆発。
ドラマの盛り上がりと共に、彼の愛がどんどん重くなっていました。
正直、フジュンとグニョンの恋愛よりも、個人的にジェジュンさんのフジュンに対する
粘着質ないびつな愛情に夢中になってしまいました。

せっかくウキウキでフジュン事務所シューティングスター社とジェジュンさん代表の
シュピゲン社の合併を目論んでいたのに、グニョンの安易な情報流出のせいで話が流れてしまい、落胆&大失望。

周囲からイニョンとジュンの関係をばらしたのはジェジュンだと誤解され泣きそうになったりと、彼もヒール役なのか乙女なのかよくわからない面を色々と見せてくれます。
グニョンに誤解された辛い心情を吐露したシーンでは、
「俺の知らないジュンがいることを思い知らされた」と弱音を吐きます。
100%彼を知っていると自信満々だったとは…(困惑)
「俺はいつも好きな人を敵に回す…」と涙目で話すJJ氏ことジェジュンさん、愛情の空回りが切ない…。

嫌いといいながらも、ジュンを訪ねては「2人でお酒を飲む」ジェジュンさん。フジュンと2人で飲みたいんですよね、昔みたいに…。ジュンがJJ氏を訪ねても、即座にお酒を持ってくる様子がいじらしかったです。
その性格から素直になれず、誤解を生みやすかったJJことジェジュンさん…もどかしい可哀想な人でした。

しかし、この絡まった関係も終わりがやって来ます。
フジュンの謎に包まれた、そして世間に隠していた過去やイニョンとの関係が、決裂した事務所社長によって世間にリークされます。(芸能界、ひどい)
フジュンは緊急記者会見を開き、「僕の人生は偽りだった」と謝罪。
加えて、ジェジュンさんとイニョンさんも交通事故に遭遇。(イニョンさん、横断歩道には注意して欲しいです)

世間の彼らへの注目は更に上がります。そんな状況なのでジュンはグニョンと会う時間も気持ちの余裕もありません。ただ待つしかできないグニョン。
しかし、このあたりの最終16話なのですが、ラストスパートのようにネタが若干雑な感じで詰まっており、まあまあ驚きました。
個人的に困惑させられた部分は、
・イニョンの事故の理由「私が死ねばジェジュンが反省すると思った」
・フジュン事務所の借金を完全返済
・フジュン、ジェジュンのネタ帳からインスパイアされた曲発表
この3点です。

特にフジュンのプロデュースした新曲ですが、ネタ元は完全にジェジュンさんのプライベートな物であり、後々再びトラブルの火種になるのでは?と心配になりました。
まあ、ジェジュンさん、事故後は人が変わったようになってしまったので、その点は大丈夫なのかもしれませんが…。
しかし、正直JJさんの最後は引っ張った割りに決して「よかったね」という展開ではなかったので、ちょっとこの手の明るいラブコメとしては、少しスッキリしないものが残りました。

とはいえ、エンディングでは4人それぞれが「偽りない道」を歩み、しっかりとハッピーエンドに仕上げてあり、大変良かったです!
フジュンさん、意外とプライベートでも注目を浴びたいタイプなんだな…と最後の最後で感じた次第です。途中日本の沖縄ロケが入っていたりと、日本入れてくれてありがとうと思いました。

つっこみたい部分もありつつ、とにかく主演2人のテジュンさんとスヨンさん、そしてチャンソンさんが役柄にピッタリで、面白く視聴することができました。
ちゃんとした王道ラブコメがしっかり観れる…!、という点がやっぱり最高だと嬉しくなったドラマで、面白かったです。ラブコメ好きの方には特にお勧めです。

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