ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ 恋の病も返却できますか? (感想)

おすすめ度:20%
空き瓶度:100%
リサイクル度:100%
原題:사랑병도 반환이 되나요 全12話(U-Next版)

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動画配信者同士のライバル関係が恋仲に?!2019年のWEBドラマ。

 あらすじ・キャスト

動画配信者(いわゆるYouTuber)の”怒りん坊お姉さん”(ヘジョンさん/AOA)と同じく配信者の”シュレック”(リュ・イヒョンさん)は、日々の放送/配信でお互いの悪口を言い合ったり、競い合ったりとライバル関係。
そんなある日、同じアパートで偶然に出会う2人。どうやら同じアパートに住んでいたようです。
画面上ではなく、実際に出会った2人だがやはり印象は最悪。しかし顔を頻繁に合わせるうちに…。

感想

1本約10分ぐらいで全12話の大変短いドラマです。
とりあえず、観終わった感想は一体何を観ていたのか…(困惑)という印象でした。
かなり当初から妙にストーリーに絡んでくる、空きビン…。焼酎、ビールなどの空きビン。
ビン、瓶、びん、なんでも瓶に絡める話はやめて…という強烈な印象。
恐らくですが、ビン協会とか空き瓶リサイクル協会など、そういうスポンサーが主に10代前後の若者に、空きビンのリサイクル等の認知度を高めるために作成した啓蒙的なドラマではないのかな?と、非常に個人的に勝手に推測しました。(もちろん詳細は不明ですが)
ご丁寧に空き瓶回収の歌まで、エンディングにありますので…。
と、なかなか予備知識がない状態で観始めると、あっけにとられるのですが、終始一貫して空き瓶に焦点を当てたストーリーは、ブレず主張がしっかりしていて良いと思いました。

瓶を除いたメインのストーリーは”怒りん坊お姉さん”と”シュレック”という、2人のYouTuberの恋、そして、その2人の友人である、”アート・パク”(ジュ・ウォンタクさん/RAINZ)、”ジェニー・リー”(ナム・ギョンさん)の4名のお話です。

まずは”怒りん坊お姉さん”ことヘジョンさん。
個人的には”怒りん坊お姉さん”という響き(日本語訳ですが)が大変気に入りました。
彼女は動画配信では、主に大食い動画を配信するスタイルを取っているらしいです。
が、”怒りん坊お姉さん”と名乗るだけあってか、視聴者の体験談コメントを読んで、視聴者の怒りを代弁して、一緒に怒る配信(主に食べながら)を流している模様。

そんな彼女の生配信に、ライバル状態である”シュレック”の情報がコメントで入ります。そこから”怒りん坊お姉さん”と”シュレック”の犬猿の仲が始まります。

怒りん坊お姉さんを演じるヘジョンさん、目が大きくて可愛いなーと思いました。
普段ガサツな”怒りん坊お姉さん”ですが、途中清楚バージョンになった時も、よくある変身状態で、”シュレック”さんも思わず目がハートになっていました。

一方の”シュレック”ことリュ・イヒョンさん。
なぜ”シュレック”かというと、韓国語でクズという言葉が「スレギ」という言葉で、その発音がシュレギ=シュレック、という意味らしいです。
本人もドラマ内で自らを「人間のクズ=スレギなんだよ」みたいなことを言っています。
彼も大食いをしたりしていましたが、正直メインで配信をしているかは明言されてませんでしたが、とりあえず飲み食いして色々と話すタイプの配信のような気がします。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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リュ・イヒョンさんインスタグラムより

シュレックは怒りん坊お姉さんに実際出会います。当初の印象は最悪だったものの、だんだんと彼女の事が好きになり始めます。かなりお決まりのパターンですが…。
しかし、そんな怒りん坊お姉さんですが、実は好きな人がいました。

怒りん坊お姉さんは、焼酎の空きビンを集めて、近所のタバコ屋さんに持っていき、返金してもらうのが日課のようです。
そのタバコ屋さんのお兄さんですが、その彼こそが怒りん坊お姉さんのお気に入りであり、密かに想いを寄せている男性でした。

このタバコ屋のお兄さんが、ちょっと変わり者なんですよね。
お兄さん「今日は国家試験に行かなければならなくて」
怒りん坊お姉さん「自動車の運転免許の試験ですよね?」
お兄さん「うん…」
私「・・・。」(困惑)
正直、面白いのか面白くないのかかなり微妙な線を攻める会話が多く、なかなかでした。このお兄さん、運転免許の試験、最終的に5回落ちているので、笑う点なのかもしれませんが…。
加えて怒りん坊お姉さん、ほんとに彼が好きなのかという謎が大いにありました。

このお兄さんの存在を知ったシュレック君ですが、大嫉妬。
ですが、ここで謎のカウンターパンチがシナリオに入ってきます。
実はこのお兄さんが本当に好きだったのは、シュレックだったと突然の告白。
シュレックは「最近引っ越してきた」という設定で、あまりこのタバコ屋さんのお兄さんと接触がなさそうでしたが、お兄さんはシュレック君には、完全なひとめぼれだったのですかね…?
そんなこんなで、結局シュレックと怒りん坊お姉さんはカップル成立。
いつの間にか友人のアート・パクとジェニー・リーも付き合っていました。

しかしここで気付いたのです、一番画面に長く映っていたのは…空きビンだったってことに。
ひとつ勉強になったのは、韓国の空き瓶回収事情でした。
ビンのラベルに落書きしたり、ビンの中にゴミを入れたりしてあると、回収不可!(ラベルへの落書きもダメなら、ラベル剝がすのもダメかもしれません)
ドラマによると1本あたり100ウォンぐらいで回収してくれる様子で、緑色の焼酎の空き瓶の方が回収値段が高そうでした。

アート・パクとジェニー・リーのカップルは街中のゴミ置き場の空きビンを(勝手に)拾いまくり、それでお昼代を稼いだりしていました。

ということで、このドラマは
空きビンはリサイクルしよう!!!
この強く明らかな主張1点のみに徹していて、趣旨から脱線せずさすがと思いました。

途中突然照明がやたら暗かったり、マイクの性能の問題なのかやや離れた場での会話の音声を拾っておらず、明らかに聞き取り難かったりと、技術的な点でわかりやすく素人っぽさが残る作品になっており、当惑しましたが…。

コンセプトがコンセプトだけに、色々な"ドラマ"が韓国ではあるんだなと大変興味深かったです。
加えて韓国の空き瓶回収事情に少し詳しくなったのも、何かの役に立つ時がくるかもしれないな…と、ドラマによって知識が増える、ある意味有難い作品でした。非常に短く観れますが、おすすめは特にしないドラマです。

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