ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国映画 エクストリーム・ジョブ (感想)

おすすめ度:82%
絶妙な5人度:100%
チキン度:100%
原題:극한직업 111分

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麻薬捜査班が着手したもう1つの仕事はチキン屋だった?2019年のコメディ映画。

 あらすじ・キャスト

警察署の麻薬捜査班の5人組。コ班長(リュ・スンヨンさん)の指揮下で、ヨンス(イ・ハニさん)、マ刑事(チン・ソンギュさん)、チャン刑事(イ・ドンフィさん)、ジェホン(コンミョンさん)という精鋭部隊のはずだった。
彼らは成果を上げるどころか現状は全く実績がなく、上司から目をつけられており、グループ解体が目前だった。
そんなある日、麻薬組織の情報を後輩からもらったコ班長は、監視場所としてさびれたチキン屋を使うことにするが…。

感想

面白かったです!とにかくコメディ具合がちょうど良かった!!
コミカル部分にかなり全力なもののやりすぎ感は決してなく、良い感じにクスっとできて、全面的に愉快な映画でした。
また、この作品も例に漏れずキャスティングが最高でした。落ちこぼれの麻薬捜査班5人という設定ですが、ちょうどよいダサさやズレた感がどの俳優さんにもピッタリハマっていて、観ていて大変楽しかったです。

署内でもお荷物状態の麻薬捜査班…。
そんな5人は一発逆転を狙って、大物の麻薬組織への張り込みを行うことにします。
監視にちょうど良い場所としてさびれたチキン店に居座る5人ですが、チキン店は閉店することに。これ以上の好都合な場所がなく困る5人ですが、「チキン屋を買い取ればいい」という発想にピンとくる5人。

と、ストーリー展開は序盤に先が読めてしまうのですが、そこは全く問題にならないのがこの作品の素晴らしい点ではないでしょうか。
つまり、お話の筋そのものよりも、各シーンの小ネタや会話の妙、小気味良いテンポを
存分に楽しめる映画になっています。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
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コンミョンさんインスタグラムより

ソウル麻浦区の警察署にある麻薬捜査班…。後輩たちが続々と出世する中、コ班長は万年「班長」のまま。手柄もなく、率いるチームのメンバーも精鋭というよりはポンコツ気味。
見かねた昇進したばかりの後輩が、コ班長にとある麻薬組織のネタを提供してくれます。もちろん後輩は何か別の考えがあるようにも思えますが、コ班長はそんな小さな事に最早いまは構ってられません。とりあえず、目の前のネタに飛びつくしかないコ班長

狙ったのは組織的な麻薬犯罪。
ヤツらを監視するため、とりあえず近くの人気のないチキン店に居座る5人。拠点として絶好の場所だと思われましたが、店主から「閉店」すると速攻で告げられ、ショックを受ける5人。
しかし、グループ内のズレた年少者ジェホンから「買い取ればいいじゃない!?」と単純明快な名案が…。ですがそんな資金はもちろん彼らにはありません。

しかしこの"ヤマ"を逃すと、完全にコ班長率いる捜査班は解体され、メンバーはそれぞれ違った部署に飛ばされることは明らか。
班長は自らの退職金を前借し、なんとこのチキン店を本当に手に入れます。グループ5人は"家族"という設定とし、家族経営のアットホームなチキン店とするようです。

とはいえ、敵である組織への潜入が目的であるため、チキン店としても営業をしなければなりません。組織のヤツらに「チキンを配達」することを第一の目標とし、とりあえず"開店”せざるを得ない状況の5人。
ですが誰一人料理の腕に自信がある者はいません…。

と、ここからチキン店繁盛への道…と、麻薬捜査とは別の作品かな?という展開になり、とても面白かったです!
当初はぎこちなかったコ班長の接客も、次第に板についており、表情含めその変貌ぶりが自然で笑えました。このあたりの演技ほんとリュ・スンヨンさん、上手いなあと痛感しました。

苦し紛れに生み出した、マ刑事の出身地である水原(スウォン)と彼の実家の焼き肉屋、という2つの背景が見事にミックスされた奇跡のチキン・メニューである「水原カルビ味チキン」ですが、意外にも超好評となり、5人のチキン店は一躍人気店に。
もはや警察官時代よりも稼いでしまう5人の副業…。
連日押し寄せるお客をさばくため、へとへとになって働くチームでしたが、メンバーで一番クールなチャン刑事は、この本末転倒な状況に無言になります。
気付けば彼らは麻薬組織のことより、日々のチキン店の仕事に一生懸命になり過ぎていました。

その後、彼らのチキン店はフランチャイズ化され、プサン店、光州店など続々店舗が広がるのですが、これには裏がありました。そう、5人の敵である麻薬組織が逆にチキン店を利用する構図に…。
しかしお互いがお互いの思惑や素性には全く気付かない点が、コメディとして面白い対比になっています。

そんなこんなで日々チキンを売りながら犯罪を追ってドタバタする5人でしたが、麻薬組織の黒幕テッド・チャンなる人物が最終的に登場します。このテッド・チャンを演じるのが、オ・ジョンセさん!安定のコメディ演技で笑いをかなり誘っていました。

最終的には無事に組織犯罪を摘発した5人。
最後までかっこよく…とはいきませんでしたが、彼ららしい最高のチームワークが見れて面白かったです。
ということで、ストーリー的にも本当に上手く繋がっていました。爆笑というよりはクスっとくるシーンが全体的に散りばめられていて、飽きずに楽しめて視聴しました。
上述しましたが5人のキャスティングがとにかく素晴らしく、一貫してどこかズレた5人を演じる俳優さん5名が、本当に嫌みのない笑いを演出していて、大変良かったです!
始めから終わりまで明るい気持ちで楽しく視聴できました。

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