ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ ブルーバースデー (感想)

おすすめ度:63%
誕生日度:100%
写真の枚数度:100%
原題:블루버스데이 / Blue Birthday (全16話)

韓国ドラマ ブルーバースデー感想ポスター

告白するはずだった日に死んでしまった彼の真相を探るため、過去に?2021年のファンタジー・青春スリラーWEBドラマ。

あらすじ・キャスト

10年来の親友同士だったハリン(キム・イェリム/イェリさん、Red Velvet)とソジュン(ホンソクさん、PENTAGON)。ハリンの18歳の誕生日、彼女は実はずっとソジュンが好きだったと告白しようと計画します。
ソジュンがいるはずの部室に向かったハリン、しかし彼女が見た光景は予想だにしないものだった…。

感想

面白かったです。
青春タイムトラベル+スリラー作品で、大好きだった男性の死の謎を解き明かそうと奔走するハリンの姿を描いたドラマ。
個人的に大好きなプレイリスト制作のWEBドラマで、テンポとカット割の速さに”らしさ”を感じることができて楽しめました。
映画化されたとのことですが、起承転結も割とハッキリしていているので2時間にまとめるのに向いている内容かなと思います。また通常のWEBドラマより登場人物が多く、頑張っているなあと思いました。当初から映画化する予定だったのかな…?

鍵となるのが、写真というアイテム。これを使って過去に”時間旅行”をして、事件の謎を解明したり、真犯人を探し出したりします。
雑だと思う部分もありましたが、何しろテンポが良いので気にならないのはWEBドラマの大きな長所だと思いますし、その強引さが私は好きなので楽しめました。(実際WEBドラマでなくても粗いドラマは多く存在しますので…)

真犯人があまり読めない構図になっているのは良いなと思いました。ただハリンとソジュン、犯人以外の人々があまり役割が持てておらず微妙な存在で、このあたりは尺のなさのせいなのか、主人公2人をやはり目立たせたかったのかなあとは感じました。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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イェリさんインスタグラムより

ソヨン高校2年生のハリン。
18歳の誕生日を迎えた日、長い友人のソジュンに告白しようと決意します。ちょうどソジュンも誕生日のハリンに何かを用意したのか、メッセージで写真室に来てと連絡が。
しかし、ハリンはソジュンが部室で亡くなっている姿を発見することになったのでした。
何かが変わりそうだったハリンの18歳の誕生日は、好きなソジュンの命日に。
そして10年後。
未だ彼を忘れられないハリン、ある日街の写真館ででソジュンが預けていたカメラのことを思い出し現像された写真を9枚受け取ります。
カメラケースに入っていた当時ソジュンが書いた手紙には、彼もハリンを想う気持ちが綴られていたのでした。
都合よく存在したアルコールランプ(大)で思わず写真を燃やすハリン。結構危険なものをベッドサイドにナチュラルに置いているので少々驚きつつ…。
しかし、ふと目を開けると自分自身が”当時”にいることに気づきます。そう、タイムスリップです。(ただハリンは単なる夢だと思います)
耳鳴りと共に目を覚ましたハリン。しかし、夢の中の出来事が、10年後の現実にも影響し”事実”として存在していることに気が付きます。それどころか他人・自らの記憶まで新たに生成されているよう。夢ではなかったのでした。
時間旅行のルールとして明示されはしませんでしたが、どうやら”旅行者”の当事者には記憶が書き換えられず、変化前の記憶もそのまま認識できるようです。

写真を燃やすと撮影時の時間に戻れるという規則性を把握したハリンは、ソジュンの自殺を止められるのではないかと考え、再び写真を1枚燃やします。
過去に戻ったハリン、自殺として扱われたソジュンの事件の背景を探るべく、大胆に行動を開始。
その中でソジュンが実は養子で、母と不仲で悩んでいたことをソジュン君の秘密日記(パスワード有)で知ります。やはりパスワードは推測できるものはダメだなと再認識した次第です。
ハリンはこの問題を解決すれば死は防げると、色々ソジュンにアドバイス。そんな小手先の解決法で良いのかと疑問に思いましたが、現代に戻ると何とソジュン君は生きていたのでした!!成功です。
しかしソジュンを失わなかった反面、親友スジンとは絶交。ソジュン姉へミンが亡くなっているという現実にショックを受けます。
タイムスリップもの恒例、結局どこかでしわ寄せがくるパターンで、なかなか上手くいかない過去と未来の関係性。
しかしあれこれ試していく中で、そもそもソジュンは自殺ではなかったとハリンは考え始めます。というか、当時自殺とされた顛末をウンソン君によってもっともらしく説明されたものの、そういう問題か?とは思いましたが…。
このように、探偵ハリンとなり過去・現在の両方の時空でソジュンの事件を追いかけます。現代において、他人の記憶も変わっているのであれば、自殺でないと確定した時点でカフェで秘密事項を無防備に話すよりも警察も巻き込めばもう少しはやく解決しそうだなとは思いました。

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ここで気になるのが時間旅行の”代償”。
謎の写真館のおじさんの「過去を変えたら不幸になる」というセリフ。
また、中盤にソジュンがヘリンに「未来から来ただろ?」と問う衝撃のセリフ。何とソジュン君も時間旅行のヘビーユーザーだったのでした!
これには結構驚いたのですが、写真部で撮影しまくっていたという事実に納得。と同時に彼らの記憶の概念としわ寄せは一体どうなっているのかと混乱させられました。
ソジュンの「戻る回数が多いと代償が多い」発言が最も気になるところですが、おそらくソジュンの払った代償は自らの死という意味かと思われます。
ですが、代償と思われるものはタイムスリップとは無関係で、単なる天罰に曖昧になっているなあとは後半になればなるほど思いましたが…。

ソジュンは自分の死が他殺だと理解していますが、へリンを巻き込みたくないのか「もう(過去に)来るな!」と注意します。
しかしソジュンを諦められないへリンさんは、防災設備が甘いカフェのトイレで写真を燃やす始末。火災報知器案件。
事件の犯人も追い詰めるへリンですが、相手も何とタイムスリップを使っているということがわかり、一気に緊張感UP。とはいえ彼らの過去の記憶は一体どうなっているのかと不穏に思えました。
サイコパス系の犯人だったのですが、動機として大体は理解できはしますが、何をそこまで殺人に駆り立てているのかが正直分かり難いかなあと思いつつ…。

最終的には、やや強引で本当にそれで良かったのか感が残りましたが、全て解決しハッピーエンドで良かったなあと思いました。
時間旅行のルールが大してシビアでなく、回数縛りも他から写真を見つけるという技で回避したため緊迫感がなかったですが、へリン以外の人間もタイムスリップしていたという点は面白いなと思いました。写真館のおじさんの謎は残りますが…。
後半にかけてどんどん物語が展開されるスピード感が良く、適度な緊張感もあって良かったです。
ということで、青春タイムスリップ・スリラーで楽しく視聴しました。

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