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観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国映画 悪人伝 (感想)

おすすめ度:77%
マ・ドンソクさん度:1000%
笑顔度:100%
原題:악인전 109分

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ヤクザと刑事がある事件を共に追うことに…?2019年公開のクライム/ヤクザのアクション映画。

あらすじ・キャスト

ここ最近謎の連続殺人事件が発生し、刑事のテソク(キム・ムヨルさん)はその犯人逮捕への手がかりを追っていた。
一方違法ギャンブルなども運営しているヤクザ組織のトップ、ドンス(マ・ドンソクさん)はある夜、突然何者かに襲われてしまう。
ドンスは自分を襲った相手は、「同業者」ではないと直感するが、同時にテソクもドンスを刺した者は連続殺人事件の関係者ではないかと疑い始める…。

感想

タイトル『悪人伝』という印象から、洒落にならないハイレベルの悪人伝説が語られるのかと思っていたのですが、良い意味でエンターテイメント度高く盛り込まれていて、想像よりずっと軽さもある作品で視聴していて色々と面白かったです!
マ・ドンソクさんがザ・ヤクザ!のバキバキの出で立ちで歩く姿のシーンが何度かあるのですが、その裏切らない完璧なビジュアルに笑ってしまいました(もちろん100%良い意味です)。
典型的なサングラスや光沢生地+ピンストライプのスーツなどの衣装も抜かりがなく、
「これが観たかったんだろ?」的シーンを間髪入れずに挟んでくれる演出は、視聴していて実際に満足感があり本当に良いなあと最初から好感度大の作品でした。割とサービス精神が伺える映画だなと全体的に感じました。

あまり手がかりを残さない連続殺人犯とヤクザの組長、そして組織からはみ出し気味のチンピラ刑事の三つ巴の男性同士の戦いを描いています。
それぞれが思惑があり、お互いを利用しようとする意図を持ちながらも、特にヤクザと刑事が組むというズレた面白味があり、ちょっとしたコメディタッチも上手く入れてあって作品に軽さが出ていて楽しかった!
このあたりはマ・ドンソクさんの醍醐味といいますか、ご本人が持っておられる独特の雰囲気が大いに感じられて素晴らしいなと思います。なかなか他人には真似できない箇所ですね…。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
 
 
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マ・ドンソクさんインスタグラムより

刑事のテソクは組織的な捜査方法から外れた、直観で行動してしまうタイプ。
そんな彼の行動に、ヤクザとの繋がりでなあなあで働いているテソクの上司は頭を悩ませている。そんなテソクが最近気にかけているのは、連続で発生している不審な殺人事件の数々。もちろん犯人は捕まっていません。
テソクはこの多発している殺人事件は、車両が関係していることが多く、1人の殺人犯による一連の犯行ではないかと推測し始める。

一方のヤクザの組長ドンス。
長年の付き合いの刑事にも賄賂を渡し上手く"商売"として「成人娯楽室」の営業をしていたが、敵対するサンドが率いる組とは最近はあまりうまく住み分けが出来ていない様子。
また、刑事であるテソクが突然店にやって来るなど、今までとは違った流れになり調子を乱されてしばしばご立腹気味のドンスさんです。

そんなドンス、とある雨の日の夜、1人で車を運転中に後続車に後ろから軽く追突されてしまいます。車の傷を確認したドンス、追突してきた相手に「(車の事故のことは)もういい」と軽くあしらったところ、いきなり相手から刺されることに。
このドンスの見た目からしてかなりの「悪人」なのですが、その男性を刺すとはなかなかの者です。
突然の相手の攻撃に驚いたドンスでしたが、そこはボクシングもこなすドンス兄貴はやられてばかりのはずはありません。ドンスも速攻で反撃し、相手にそれなりの傷を負わせたものの、ダメ押しをくらって瀕死状態になる兄貴…。さすがにヤバそうでした。

このヤクザの組長が突然何者かに襲わて重症を負わせられるという事件に、組は騒然となります。
もちろんドンスを襲った相手は敵対する組の者の仕業に違いない!!!と、お約束の全面抗争へ…。

意識が戻ったドンスさんですが、部下に「あいつら(敵対する組)の仕業じゃねえ」と速攻で断言。(えっ?!)
血の気の多い方々なのでしょうがないのかもしれませんが、抗争になる前に部下の方々もアニキにもう少し確認すればよかったのでは…と思いはしましたが。いわゆる、早とちり。
ドンスは部下にあの夜追突してきた車のナンバーを伝え、独自のルートで「捜査」を指示し、絶対にあの男を見つけると誓います。

このドンスの事件を嗅ぎ付けてきたのがテソク。
彼は組長を刺したのは、例の連続殺人犯だと直感。ドンスにあの夜の事を話せと伝えたものの、警察やテソクを信用しないドンスは一向に協力しようとはしません。

組長に指示されたドンス会のメンバーはかなり優秀なようで、この殺人犯が残した証拠品などを次々と発見。
視聴しながら、警察…?(困惑)と思いつつも、ドンス部下は有能だなあ~と思ってしまいました。
体調もかなり復活しはじめたドンスさんですが、当たり前のように敵対する組の長、サンドから賠償を請求されます。
そりゃそうですよね、サンド組長は自分の店や仲間が突然ドンス会の奴等の襲撃によって、一夜にしてボロボロになってしまったのですから。
ただこのサンドさん、正直ただのネタ枠扱いになっていて少々不憫に思えてしまいましたが…。

ドンスはこの件でもストレス度がUPしてしまい、埒が明かなくなったのか、遂に刑事テソクと手を結ぶことを承認します。
また、テソクの方もいつまでも連続殺人事件の捜査が進展しないことで、警察庁との合同捜査となってしまい、個人で動くことが難しくなってきていました。
テソクもドンスも、この時はちょうどお互いが必要だった訳です。

本来であれば水と油のような関係の警察とヤクザですが、連続殺人犯であるサイコパスを捕まえる!という共通の目的のため、一時的にこの2つの団体は結託し行動を共にすることに。
遂に敵対する2人が手を組むという、最も盛り上がる熱い展開に…。
とはいえ、彼らの共通敵である"サイコパス"のキャラが後半どんどん崩壊というか、サイコパスらしからぬ行動に走ってしまい、個人的に困惑。
この警察・ヤクザの合同捜査的に都合が良すぎる展開になりすぎていて、若干微妙な気もしましたが、マ・ドンソクさんの画面の圧で全く問題なく純粋に楽しめました。
そして犯人を"協力"して追いかけた、彼ら2人の出した最終的な「正解」とは…?

ということで、最後は「ですよね」と思いながらも、まさかの笑顔で終わってしまい、視聴していてつられてやはり笑ってしまいました(もちろん100%良い意味です)。
最後まで抜かりなく、程よい緊張感と暴力さ、そしてマ・ドンソクさんという稀有な素材を最大に活かした演出でかなり満足度を得た作品になっていると感じました!
上述したように特にサイコパスさんの荒い行動などに疑問を感じた点もありはしました。そしてテソク組長の雑すぎる殺され方含め、たまにギャグかな?と思ってしまう時もありました…。
しかし!そのあたりの謎さも良さに転じていて、画面から伝わる「悪人」具合とエンターテインメントがちょうどよく、総評としては個人的にはとても面白く視聴しました。

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