ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

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韓国映画 僕の中のあいつ (感想)

おすすめ度:67%
特殊メイク度:100%
年齢差の恋度:100%
原題:내안의 그놈 123分

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いじめられていた男子高校生の体がヤクザな社長と入れ替わる?!2019年のコメディ映画。

 あらすじ・キャスト

いじめられっ子の高校生ドンヒョン(ジニョンさん/B1A4)は、ある日トラブルで建物から転落。
その際、ちょうど真下にいた、中年の社長パンス(パク・ソンウンさん)にぶつかり、何とお互いの体が入れ替わってしまうことに。
気弱な男子高校生ドンヒョンの中身はオラついたパンスとなり、高校に通うことになるりますが、今までとは180度違った態度のドンヒョンにクラスメイトはざわつく。
そんな中、パンスはドンヒョンの体のまま、昔の恋人に出会ってしまい…。

感想

いわゆる"入れ替わり"のストーリーですが、単純なサクセスストーリーや、ラブストーリーに落ち着かない点が良かったです。
ものすごく面白い映画だったわけではありませんが、上手いバランスのコメディになっていて、ストレスなく気楽に楽しめる作品で、大変良かったです。

いじめられっ子のドンヒョン演じるジニョンさんが主演。
元々は太めで気弱…特殊メイクで相当ぽっちゃりさせられてたジニョンさんでしたが、たまに映るに指が細くて綺麗でしたので、中身のジニョンさんは決して太ってはいないとわかります。

入れ替わる相手のパンスですが、社長という立場の男性。イメージする、エグゼクティブでスマートな仕事をする社長…というよりは、実質ほぼヤクザ。強気でケンカも強いおじさんです。

この2人が偶然の事故で入れ替わります。
イジメられていたドンヒョンにとって、地獄のようだった高校生活。
しかし入れ替わったパンスにとっては、高校なんて単なる"ぬるい"環境。まさに子供相手だったんですね。
そんなドンヒョンの体に入ったパンスが、その強さでもって、今まで彼が置かれていた状況をどんどんと変えていきます。もちろん演じられているのはジニョンさんなのですが、姿勢や目線が違うだけで全く印象が変わるなあと面白く思えました。

この立場が入れ替わって強くなり…という部分だけの単純なお話ではなく、続く少しヒネリを入れたエピソードが良かったと思います。

ゆるいネタバレありの感想

ジニョンさんインスタグラムより

ぶつかって中身が入れ替わってしまった、男子高校生のドンヒョンとヤクザなおじさんのパンス。
事故後、若さのおかげか先に目覚めたのはドンヒョンの方です(中身はパンス)。同時に目覚めないのが、お話のうまい点です。
おじさん高校生として、気乗りしないものの高校生活を送りますが、ドンヒョンの置かれていた立場を把握。太っていてイジメられていたドンヒョンでしたが、今はパンスが入っているため怖い物がない状態。
そんな彼でしたが、ドンヒョンと同じような立場のクラスメイトの女子、ヒョンジュン(イ・スミンさん)の母ミソン(ラ・ミランさん)を見て驚愕するドンヒョン。
なぜならば、過去にパンスとミソンは愛し合った恋人同士だったのです…!

個人的に面白いなと思ったのが、パンスが中身のドンヒョンの態度です。
無理に男子高校生を"演じる"というよりは、全く他人の反応を気にせず、中身はパンスとして堂々と振る舞うというスタイルを取った"入れ替わり"でした。
決して環境に決して合わせないパンスの態度が良かった!

そんな偉そうな"態度"のせいか、入れ替わりを信じられないという人々に、割とアッサリと短時間で理解してもらえているという、ミラクルを引き起こしていました。このあたりの都合の良さの整合性含め、上手いキャラ設定だなと思えました。

またパンスが過去の恋人だったミソンと出会った時、外見上は単なる男子高校生ですが、友人の母というかなり年上の女性にフラットに接したり、キスまで迫るという部分は、やはり笑えました。
つまり、男子高校生の体をしていますが、中身のパンスは完全にミソンLOVE。ここも2人の外見の年齢差と、ミソンを演じるラ・ミランさんの安定したおばさん具合が完璧で、コメディとして素晴らしい構図でした。

このドンヒョンが好きなクラスメイトの女子の母がパンスの元恋人という点で、ピンとくる方は多いと思います。
そう、このヒョンジュンはなんとパンスの娘だったのでした。
ここで、安易にドンヒョンとヒョンジュンの高校生のラブストーリーにならない、という展開は素晴らしかったです。

この偶然のような必然のような出会いで、パンスは知るはずがなかった我が子と再会。もちろんミランとも…。
何が大切なのかという部分に高校生に"戻って"再び気付くパンスさん…良かったね…。

ということで、謎のサンマラーメン店主の存在もありはしましたが、体も元通りになってオチも「幸せに暮らしましたとさ」的に上手くまとまった、良い作品になっていました。

ラ・ミランさんやパク・ソンウンさん含め、主演のジニョクさんを固める周囲の俳優陣がガッチリ決まっていて、安定感あるコメディ映画になっていました。
何かを考えさせられたり、感動するというタイプのお話ではなく、明るい気持ちで単純に楽しめるストーリーになっていて、愉快な気分で視聴しました。

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