ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国映画 ときめきプリンセス婚活記 (感想)

おすすめ度:60%
豪華脇役度:100%
オリジナルのタイトルとは度:100%
原題:궁합(相性)110分

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呪われた王女が占いで結婚を決められることに?2018年公開のラブコメ映画。

 あらすじ・キャスト

時は1753年の朝鮮時代…干ばつで国や民が疲弊していた時。
王女ソンファ(シム・ウンギョンさん)の婚姻こそが、陰陽を均衡をもたらすと考える王。
占いに長けている、監察官のソ・ドユン(イ・スンギさん)らに、王女と花婿候補者らの相性を確認してもらうことにするが…。

感想

視聴前から「このタイトル…やべえ…(無言)」と、既に印象が微妙になってしまう、第一印象が可哀想な作品です。
原題が『궁합』と大変短いのもあり、韓国語がわからない私でも日本語タイトルのヤバさを容易に予測できてしまうダサさ。
この界隈で転がっている、♡キラキラ☆ワード♡をとりあえず全部詰め込んだ感がハンパねえ。ある意味センスがすごいな…と、視聴前から感心してしました。

視聴後の映画の感想ですが、ぬるいな…というのが正直一番の感想です。
決してつまらない訳ではなかったです。ただ、ラブコメの映画ですが、ラブの部分もコメディの部分、そのどちらも物足りないというか…。
エピソードとして目だった点がほとんど無く、総じて中途半端だな、という印象です。
この作品ならでは、という部分が無かったかな…。

ただ!この映画2018年の作品ですが、花婿候補の男性が複数人出演されています。
その人々が豪華で楽しめました。
ヨン・ウジンさん、チェ・ウシクさん、ミニョク/ミンヒョク(CNBLUE)さん、ミンホさん(SHINee)…。
しかし、全員が完全にネタ的な脇役に徹しており、もったいねえ…と思ってしまいました。
いつもあまり調べずに視聴し始めるのですが、この作品のように派手に次々と画面に出てくる役者さんに新鮮な驚きがあって良かったです。

原題『궁합』(相性)の通りのお話になっていて、主人公のソンファ王女が、占いに翻弄されてしまうが…?というストーリー展開です。
干ばつのため王女が未婚だといういうところを責められ(?)、王は急いで花婿候補者を大募集します。
最終的には、占いで相手男性との相性を占いで決められます。占いのプロとして、監察官のドユンが王女の結婚に関わりはじめ、2人のストーリーが展開されます。

ゆるいネタバレありの感想

イ・スンギさんインスタグラムより

ソンファ王女ですが、王と側室の母との娘として誕生します。
しかし、ソンファが生まれて間もなく、母は若くして亡くなってしまいます。
縁起が悪いと占いのお告げで、ソンファは王宮の外で育ちますが、再び呼び戻されます。そして、再び占いによって結婚を指示されます。
このように、ソンファはずっと占いに翻弄されてきた人生を歩んでいました。

少し世間知らずのソンファ。結婚前に姉から有難いアドバイスを聞き、少し考えが変わっていきます。
相手の顔も知らずに結婚するなんて…と、自分の花婿候補を実際に見てみようとします。が、(もちろん)色々なトラブルに巻き込まれます。

そして豪華に登場する、男性たち。個人的にとても面白いと思った花婿候補の男性が2人いました。この2人はキャラが際立っていて大変良かったです。

1人はミニョク/ミンヒョク(CNBLUE)さんが演じる、カン・フィ役でした。
彼は女性がたちまち夢中になってしまうぐらいの美貌と、テクニック(色々な意味で)を
持つ色男的な女性慣れした男性。
最初の登場シーンが、半裸なのですが、ミニョクさんの背中の筋肉が凄すぎて、人体ってこんな風に筋肉が付くのか…と違う部分で驚愕してしまいました。このシーンだけで、このキャラ設定の説得力がすごい。
ソンファ王女も思わず神に(?)感謝してしまうのも納得です。

そして2人目の印象的な花婿候補ですが、もちろんチェ・ウシクさんです!
登場シーンは愛おしい眼差しでソンファを見つめる彼…。
優しそうで誠実そう、いいですね…という雰囲気から一転。いきなりのとんでもねえサイコパス野郎で、笑ってしまいました。
すごい魅力的なキャラだったんですが…退場が早くて泣きそうでした。
ウシクさん、本当にこの手のキャラが最高に上手いですね、もっと観たかったです。

もう1人気になったのが、花婿候補ではなかったですが、ミンホさん(SHInee)。
監察官ドユンの弟なのですが、目が見えない役。
井戸にまで落ちてしまい、完全な脇役になっていて、非常に可哀想に思ってしまいました。あまりにもただの”取引材料”的なキャラすぎて…。不遇すぎる。

最終的には、ソンファ王女が自分の幸せについて、そして愛について考え、父親である王に、とある決意を申し立てます。
「人生から愛を取ったら、何が残りましょう…」と涙ながらに語るソンファ。
感動すべき場面でしたが、シム・ウンギョンさんが発するセリフにピッタリと流れるダメ押しの感動系音楽に、正直なところ結構シラケてしまいました。
狙ってくるタイプのシーンがあまり好きではなく、わざとらしすぎでは…と思ってしまいました、すみません。

常に身近にいてくれた、監察官のドユンに恋をしてしまったソンファ。
ドユンの気持ちを全く確認せずに、ドユンのために王宮を決別し飛び出すのは、なかなかリスクが伴う行動。さすが(元)王女、度胸があります。
ソンファはドユンを追いかけ、自分の気持ちを告白します。
そして…?

ということで、ドユン役のイ・スンギさんこの役に似合っていて、素敵でした。
生意気そうな部分と男性的な部分があって良かったです!
ですが、肝心の2人のラブストーリーよりも、花婿候補役として次々と登場するキャラ(俳優さん)に、なぜか目が移ってしまいました。
ドユンのキャラが占い以外が地味というか、キャラ立ちしていない感があったかもしれません。
重要な主人公2人が目立ってとがった部分が残念ながらなく、ストーリー含め全体的に地味にまとまったお話だったなと思いました。
俳優陣が豪華だっただけに、勿体ないなあと感じた映画でした。

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