ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ ロボットじゃない~君に夢中!~ 感想

おすすめ度:70%
人型アンドロイド度:100%
ユ・スンホさんの涙度:100%
原題:로봇이 아니야 全16話

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人間アレルギーの孤独な青年と人型アンドロイドの恋!?2017年放送のラブコメ

 あらすじ・キャスト

ミンギュ(ユ・スンホさん)は財力も十分だが大きな悩みがあった。
それは人間アレルギー。人間に触れると呼吸困難となってしまうという、重度のアレルギー反応で発作を起こしてしまうミンギュ。
そのため、いつも人を避けながら孤独に生活していた。
そんなミンギュの元に、投資として考えている研究として、人型アンドロイドロボットの試作機であるアジ3(チェ・スビンさん)を家に置くことになるが…。

感想

ロボットに人間がなりすますという、そもそもの設定がまず完全にとんでもなく「ありえない」ドラマ。
しかし!!!
その設定部分だけは、とりあえず完全に目を閉じて頂くことが重要かと思います。(まあ、無視できない根本的な設定ですが…)
ラブストーリーに欠かせない切ない部分もしっかりあり、思ったよりも素敵なドラマでした。
ユ・スンホさんとチェ・スビンさんのカップルが、とてもお似合いでした!

孤独に生きてきた天才ミンギュが、ロボットを通じて再び人間らしい心を取り戻したり…。
そして相手がロボットとわかっていながらも、アジ3を愛してしまうという悲しみ絶望感、そして止められない愛情を上手く描いていました。

キム・ミンギュ役ユ・スンホさん
幼い頃に両親を失い、更に重度のアレルギーで人そのものとあまり
深く付き合えない状況にいて、孤独で寂しいミンギュ。
そんな役をユ・スンホさんが演じられているのでいるのですが、
キャスティングが本当にピッタリ…。
スンホさん、たまにすごく寂しそうな表情をされる時があって、観ていてグッときてしまいました。
一方で笑顔の時は普段の大きな目がとても細くなって、優しそうでした。

アジ3/チョ・ジア役チェ・スビンさん
人間とアンドロイドロボットの2役を演じられていました。
ロボットとしては動きがナチュラルすぎて人間丸出しでしたが、それでも姿勢含め、役作りはは大変な気がします。
髪型でかなり雰囲気が変わるので、ヘアスタイルやメイクってすごいな…と痛感しました。
短いスカートをアジ3では着用しているのですが、脚が綺麗!!
アジ3としても、人間としても、次第にミンギュに心動かされる点が良かったです。
スンホさんとカップルとして、雰囲気的にとても似合っているなと思いました。

ゆるいネタバレありの感想

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IQも高いミンギュ…の割には、アジ3が人であることを見抜けない…。
という、始まりから「ミンギュのIQとは」という困惑気味の設定ですが、これはもう「細かいこたぁ、いいんだよ」ドラマ。
実際、視聴していましたが2話ではそんな困惑はすっかり消えてしまうぐらいでした。

ロボットに人間がなりきるという、コメディのようなこの困惑設定が、あまりにインパクトが大きすぎるために、他の細かい点はどうでもよくなってしまっているのも良い点だったかもしれません。
ある意味この設定が全ての要素を無にするというか、短所にして長所のような、スゴイ設定でした。

人と深く付き合った事のないミンギュ。幼い頃から人に裏切られ続け、遂には人間そのものに対してアレルギー反応を起こすまでに。
そんな彼が、アンドロイドのアジ3をワケあって手に入れますが、中身は人。何故か気付かない天才ミンギュですが、それどころか次第に”ロボット”のアジ3に好意を抱き始めます。

個人的にジアがアジ3としてロボットの真似をするという、とんでもねえ設定よりも、気になった部分がありました。
元彼氏の開発者ベッキュン(オム・ギジュンさん)が元彼女をモデルとして、アンドロイドロボットを制作した点が、とにかく気持ち悪いなと感じてしまいました。個人的にそこが一番不気味でした。
このロボットでベッキュンは何をしようとしていたのか…(困惑)

アジ3の中身のジアですが、彼女もミンギュの側に”ロボット”として存在していました。ですが、次第に彼の事を大切に想うようになります。

ミンギュ:アジ3を好きになる→しかし相手はロボット
ジア:ミンギュが好きになる→しかし私はロボット
ミンギュ&ジア:一体どうすれば?!
という2人の想い合った気持ちが、無駄に交錯します。
2人とも好きなんだから、さっさとネタバレすればいいじゃない…となるのですが、ミンギュの精神的な混乱からの人間アレルギー再発がネックとなります。
とはいえミンギュをこれ以上騙し続けるワケにはいかなくなり、一旦アジ3をリセットと称すして、引き離すことに。

ここからが、結構切ないんですよね…。
ユ・スンホさんが自身がロボットに恋しているのを滑稽にも感じながら、でも本当に辛いんだ、という気持ちを吐露します。
せつねえ・・・早く誰かミンギュをどうにかしてあげて!!!と視聴しながら思ってしまいました。

元々人と交流ができなくて、お掃除ロボットぐらいしか家にいなかったミンジュ。もちろん女性を好きになっても、デートすらきちんとできない彼。
やっと見つけたのが人型のロボットで、そんなロボットに恋をするなんて…。哀しい…。

このドラマの満足点として、このミンギュの切なさがとても上手く描かれていたと思いました!ミンギュが想像以上に自分の気持ちを素直に打ち明けるのもあり、大変良かった!(やっぱりキャラ本人が自分の気持ちを言葉で表現してくれるのは、わかりやすく共感しやすくて良いです)

最終的には、思ったよりもアッサリとミンギュとジアとして結ばれる2人、本当に良かったねと思いました。
ただ、ミンギュさん…結構キスが上手そうでした。
今まで女性と付き合った経験がないと思いますが…(謎)

ということで、そもそもの設定が「ウソでしょ?!」という、斜め上なこともあり、敬遠されている方もいるかもしれません。
が、そこさえ無視して頂ければ…というか、視聴しているうちに完全にどうでもよくなると思います。(そこさえ無視…と言っても、物語のコアな部分なので無視しにくいのは確かなのですが…)

個人的には最初の1,2話の観始めた当初の印象よりも、ずっと楽しめたドラマでした。
ものすごく面白かったドラマという訳ではありませんでしたが、ユ・スンホさんとチェ・スビンさん2人がとにかく可愛かったのもあり、一気に視聴したドラマでした。
ユ・スンホさんの切なさ100%の演技がとても印象的で、観ていて普通に「せつねえ…」とやたら思わせられる、スンホさんの涙が素晴らしかったです。

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