ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国ドラマ ナンバーシックス~交差する愛~ 感想

おすすめ度:20%
防音設備の不備度:1000%
オチがすごい度:100%
原題:넘버식스(ナンバーシックス)  全8話

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高校からの親友6人、しかし嫉妬に燃えた愛憎劇が繰り広げられていた…2019年のWEBドラマ。

 あらすじ・キャスト

高校の同級生の男女6人。
その6人の中でもウォンタク(イ・ミンヒョクさん/BTOB)とミンジュ(ペク・ソイさん)は金銭的に厳しい家庭環境で育ち、お互い想い合っていた。
しかし友人6人組だったはずだが、ミンジュの他の2人の女子、セラ(ハン・ソウンさん)、ウンギョン(ウヒさん)もウォンタクの事が好き。
そして、男子チャンギョン(クォン・ヨンミンさん)、セジュン(カン・ユルさん)も実はミンジュの事が好きだった。
10年振りに会った彼らは、再び気持ちが盛り上がるが…。

感想

なかなかとんでもねえドラマでした。
妙に性行為を連想させるシーンがやけに多い割には、キスシーンもなかったり。
シーンの状況やセリフに色々ツッコミ所が多かったりしましたが、個人的にはやべえ…と思いつつ、色々な意味で割と面白く視聴しました。

高校時代の同級生6人組が大人になって会い、友人関係がやや下世話な愛憎劇に変わるという、お話。1話が約15分、全8話と短いWEBドラマです。

通称ナンバーシックスの皆さん
ウォンタク役イ・ミンヒョクさん(BTOB)
高校時代からミュージシャンを目指していた。
ミンジュに淡い恋心を抱いていたが、告白する前からミンジュから「私たちはつきあえない」と一線を引かれてしまう。
一方で、セラやウンギョンから想いを寄せられる。

ミンジュ役ペク・ソイさん
絵を描くのが得意。
金銭的に厳しい暮らしを強いられている。
ウォンタクの事が好きではあるが、ウォンタクに迷惑がかかると思い、あくまでも友人関係を保とうとする。
チャンギョンやセジュンから金銭的支援を受けている。

チャンギョン役クォン・ヨンミンさん
裕福な家庭の子。
ウンギョンを妻に持ち、成功者。
ミンジュにマンションの一室を高校生の時から援助している。

ウンギョン役ウヒさん
お金持ちの女子。
チャンギョンと結婚しているが、高校生の頃からウォンタクのことが実は好き。
夫のチャンギョンがミンジュと浮気しているのでは、と疑っている。

セジュン役カン・ユルさん
現在は睡眠クリニックの院長。
セラと婚約をしている身だが、ミンジュの事が好き。
ミンジュの大学の学費を援助していて、大人になってからも彼女の絵を多数購入している。

セラ役ハン・ソウンさん
裕福な女性。
医者のセジュンと婚約したばかりだが、ウォンタクが好き。

ゆるいネタバレありの感想

 
 
 
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ミンヒョクさんインスタグラムアカウントより

男性3人、女性3人の6人組の通称「ナンバーシックス」というグループ。
彼らは高校生の時から仲が良かったわけですが、大人になって再び集まり始めます。
ミンジュとウォンタク以外は既に仲間内で結婚や婚約をしている4人…ですが、実は男性3名は全員ミンジュの事が高校生の頃から好き、そして女性3名もずっとウォンタクの事が好きという、設定のストーリーです。

渦中の(?)ミンジュとウォンタクも、高校時代から実は互いに好きなのですが、家庭環境が裕福でない2人。
ミンジュの方から2人の関係が進む前に、「自分たちは持たない者同士、付き合うことはできない」と告げ、ウォンタクに強く線引きをしてしまいます。
しかしその後も、とんでもねえ下世話な誤解が2人の間に多発し、ウォンタクはミンジュの事が好きなものの、嫉妬と半ば憎しみのような気持ちを抱きながら過ごします。

この誤解がストーリーで色々と語られるのですが、結構呆れてしまいました。
要は、ミンジュがウォンタク以外の2人と性的に関係を持っている、と思わせる描写とシーンがとにかく多い…というか、それだけです。(際どいシーンは一切ありませんが。)
そのシーンがとにかくとんでもねえ状況で、かなり観ていて無言になりました。


誤解1:
セジョンの睡眠クリニックを訪れたミンジュ。
しかし同じ時間になぜかウォンタクもセジョンの病院を訪れていた。
ミンジュを"診察”するセジョンは、とあるクラシックの名曲をボリューム大で流し始める。
セジョンがミンジュを診療中だと知り、その曲を廊下で聞いたウォンタクはピンときます。「この曲はセジュンが女を抱く時に必ず流す曲」だと…!!!
ウォンタクはなぜそんな事を知っているのか…(困惑)

誤解2:
ある日、酔ったミンジュを家に送ったセジュン。
ミンジュが気になるウォンタクは後ろから2人の跡をつけますが、閉まったミンジュ宅の玄関のドアの前で、何かを聴いてショックで立ち尽くすウォンタク。
何とマンションの廊下にまで、ミンジュのセクシーな声が漏れていました…!!
防音設備がヤバすぎる、欠陥マンションに住むミンジュ…(困惑&心配)

誤解3:
チャンギョンのオフィスを訪れていたミンジュ、そこにたまたまウォンタクが訪れます。気まずくなるウォンタクは去ります。
しかし直後、チャンギョンの部屋からチャンギョンのセクシーな声がオフィスの廊下まで響く…!!
嫉妬と怒りが抑えられないウォンタク。
なんなの、このドラマ…(困惑)

このようにそしてこの他にも、ミンジュに対してとんでもねえ誤解をし続けるウォンタク。
愛憎が入り混じった嫉妬の鬼と化した、ウォンタク with ライフル銃。
ナンバーシックスとして6人で旅行に訪れた際、他人から預かったライフル銃を旅先にも持参してしまいます。(絶望)
ウォンタクは押さえてきた、今までの5人への気持ちが遂に爆発してしまいます。

そして数々の誤解は、全てミンジュの持つとある病気が発端となっていることがののしり合いの末に判明。
彼女は、なんと睡眠時性的行動症という病に悩まされていたのでした。
このネタバレですが、観ていて本気で泣きそうになりました…もちろん悪い意味で。
つまり、誰もミンジュと性的な関係を持ってはいなかったのでした。
しかしこじれた関係になってしまい、もう元には戻れない6人…。ミンジュはみんなの元から静かに姿を消します。(しかし最早どうでもいい)

ということで、短いドラマでちょっと下品なドロドロ系でしたが、全体的に設定とオチが割とひどく、「なんなの…」という感想しかない、本気で困惑させられるドラマでした。
演じている俳優さん達がちょっと可哀想というか、とにかくお疲れさまでした。
脚本がどうなのか…と疑問に思いつつも、コミカルな作品にも思えてしまい、個人的には普通に結構楽しんで観てしまいました。

最終回のエンディング部分ですが、やけに爽やかに描かれています。
この部分は取って付けたようなシーンで、正直これには素直に笑ってしまいました。
「よく見つけたわね」じゃねーよ、という謎にハッピーなエンディングでした。(ミンジュの衣装も変でした)

ずっと「なんなの」と思いつつも、印象に残った個性的な作品で、割と面白く観ました。
ドラマとしておすすめはしませんが、ある意味面白みがあり嫌いではありませんでした。色々なドラマがあるなあ…(感心)と思った次第です。

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