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韓国ドラマ 悪霊狩猟団: カウンターズ 感想

おすすめ度:90%
ヒーロー度:100%
あの世度:100%
原題:경이로운 소문(驚異的な噂) 全16話

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出典:경이로운 소문

あの世の仕事を請け負う、超人間集団カウンターズ!…悪霊の背後にいる謎を追って戦う5人を描いた、ファンタジー/アクションスリラー。2020年作品。

 あらすじ・キャスト

街角にある昼に3時間しか開店しない人気の飲食店、"姉貴麺屋”。
ここで働く3人、モタク(ユ・ジュンサンさん)、ハナ(キム・セジョンさん)、チュ・メイオク(ヨム・ヘランさん)は、あの世の仕事を請け負っていた。
一方で、高校2年生の漫画家を夢見るソ・ムン(チョ・ビョンギュさん)は、学校の虐めにうんざりしながらも、真面目で正義感強く生きてきた。
ある日、雷で撃たれたようなショックを受けたソ・ムンは、自分に違う力が宿っていることを知り、あの世の仕事を行う"カウンターズ”に勧誘されるが・・・。

感想

シーズン2の感想はこちら

(以下シーズン1の感想)

原作はDaumのWEB漫画”경이로운 소문”(原題『驚異的な嘘』と同じ)が原作のドラマ。
現世の人間に寄生した悪霊を召喚して倒す、”カウンターズ”たちの活躍を描く、ファンタジースリラー。
マンガ的な面白い演出もあり、適度にコメディ調の軽さのあるストーリー展開で、全体的にとても観やすいドラマでした。
登場人物のキャラクターも非常に魅力的で、中盤に若干の中だるみを感じましたが、かなり面白かったです。


姉貴麺屋に集う"カウンターズ"仲間
ソ・ムン(チョ・ビョンギュさん)
高校2年生の男子。
7年前の事故で両親を失い、自身も足に大けがを負い後遺症に悩まされている。
カウンターズとしては、オールラウンダータイプで、他の3名をどこか超越した未知のパワーを持つ。
し感情が爆発しやすく、自分をコントロールできない危うい部分も。

ハナ(キム・セジョンさん)
麵屋で働く若い女性。
自分以外の家族を失った過去をもち、トラウマになっている。
他人に触れられることを極端に嫌っていて、どこか人を寄せ付けない部分がある。
非常に強い悪霊を感知することができる、カウンターズとしての力を持つ。
また、他人に短時間触れるだけで、相手の記憶を読むことができる。

カ・モタク(ユ・ジュンサンさん)
カウンターズになる前は、警察官だった男性。
とある事件で過去の記憶を失っているため、自分の過去を探るきっかけを探している。
カウンターズとしては、誰よりも怪力なパワーを持つ。
そっけない性格だが、コーチ役として新入りのムンの面倒をよく見る。
カウンターズの制服、赤いジャージは20着持っている。

チュ・メイオク(ヨム・ヘランさん)
麵屋ではメインのシェフとして働いている女性。
カウンターズに入る前は写真館で働き、息子を亡くした過去を持つ。
特別な力として、ヒーラーの役割を持ち、他のメンバーを率先して治療する。
ムンのことをまるで我が子のように想っている部分がある。

ジャンムル(アン・ソクファンさん)
ジャンムル流通を営むお金持ちの高齢男性。
陽気で、少しクセが強い見た目をしている。
カウンターズでは主に経理を担当していて、金銭的な支援をカウンターズに行う。

ゆるいネタバレありの感想

チョ・ビョンギュさんインスタグラムアカウントより

悪霊が現世の人間に寄生し、宿主に殺人をさせて、殺した相手の魂を食うという設定。
もともと殺人を起こしそうな、どこか強い殺気ある人間を見つけて、悪霊は寄生する。
その悪霊を寄生主の人間から召喚し、あの世に送るという仕事をしているのがカウンターズ。

マンガが原作なのもあって、コミック的な描写やどこかゲームを思わせるカメラワークなど、割と凝った映像に仕上げてありました。
また暴力シーンが多い割に、血のメイクや演出が大袈裟にしてあり、どこかコミカルな部分を常に残していました。そのため、映像的にキツイ印象にならず、作品の雰囲気に合っていて上手いな~と思いました。

また、悪霊を倒すという除霊的なストーリーだけではなく、カウンターズメンバーである、モタクとムンの両親の繋がり、その背景に潜む権力が明らかになったりと勧善懲悪のスーパーヒーローものとしても成り立つお話でした。

両親を早くに事故で亡くしたムンが、カウンターズに加わったことで、カウンターズの彼らがまるで本物の家族のように、ムンを大切に受け入れます。
個人的には召喚/悪と戦うストーリー展開ももちろん面白いと思いました。
が、どちらかというと、両親を亡くして心に傷を抱えて生きてきた、多感な時期のムンがカウンターズや信頼する親友たちに支えながら、挫折やトラウマを乗り越えて成長する、どこかファミリードラマ的な部分の描き方がとても素晴らしいなと強く印象に残りました。
家族のようで、家族でない…そんな姉貴麵屋のメンバーたち、そしてムンを強く支える友達2人のちょうどよいバランスの人間関係が大変愛おしかったです。
このムンという地味で真面目だけどやんちゃさも持ち合わせた、不思議な役柄に、チョ・ビョンギュさんが本当にピッタリ合っていて、キャスティングすごい!とただただ感動しました。
(ただ、当初の漫画を描くというムンの設定が速攻で消えたのが、少々残念でした)

このドラマですが、脚本家が途中で変更になったそうです。
1-12話:ヨ・ジナさん
13話:ユ・ソンドンさん(演出と兼務)
14-16話:キム・セボムさん
脚本家交代ということで、途中から終盤をまとめ上げた、新しい脚本家の方は大変だろうなと思いました。
最後はのエンディングは個人的にはとても良い終わり方で、観終わった後は満足でした。
シーズン2も確定しているとのことなので、少しスタイリッシュに変化した彼ら…今から続編が楽しみです。

余談ですが、ムン役のチョ・ビョンギュさん『SKYキャッスル』でも活躍していました。(キム・ドンヒさんとの双子の男子高校生役)
そして、ムンの親友の女子ジョヨン(可愛かった!)役はイ・ジウォンさんが演じているのですが、彼女も『SKYキャッスル』で重要な中学生の役を演じていました!
『SKYキャッスル』の子供役、どんどん出世しているな…と思った次第です。

またゲスト出演(カメオ出演)で、ソン・ホジュンさんも15話で謎のシンガポール帰りのカウンターズとして出演されています。

ということで、
・召喚ヒーロー、ソ・ムンの今後の活躍に期待!
・ムンをイジメてた高校生たち、30代疑惑
・シーズン2はやく!(2022年ぐらいでしょうか…?)

中盤ちょっとテンポが失速したかな…という部分もありましたが、全16話あっという間に観れました!
どのキャラクターも愛嬌があって、とても面白かったドラマでした。

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