おすすめ度:30％
謎の昭和度：85％
10センチヒール度：100％
原題：여자만화 구두 1話約13分、全10話
靴屋さんで出会った相手は、上司だった！？クールな上司と一途な新入社員とのラブストーリー。2014年放送のミニドラマ。
あらすじ・キャスト
シン・ジフ（スンヨンさん）は靴屋さんに入って、いつもより3センチたかいハイヒールの靴を買おうとする。
その時、フィッティング担当してくれた男性社員に淡い恋心を抱く。
新入社員として入社したジフは、その靴屋さんの社員は同じ会社の先輩、オ・テス（ホン・ジョンヒョンさん）ということを知り、嬉しくなる。
テスに告白したいと考えるジフだが、テスは社内の女性には興味がなく…。
感想
ミニドラマで1話約15分前後で非常に観やすく、テンポが良いラブストーリーのドラマでした。
この短い作品の一番の長所は何と言っても余計なエピソードがないというところです。
「じゃあどうすればいいの？」と言いたい家族問題や面倒なゴタゴタが極限まで排除されているので、あまりストレスがなく、全3巻ぐらいの漫画を読む感じでドラマを楽しめるのがとても良いです。
このドラマですが、新入社員と上司との恋愛を描いていて、それなりに大人っぽいシーンもあって良かったです。
ただ、全体的に人物設定が雑なのと、セリフがダサい所がかなり気になりました。
ジフ役、スンヨンさん
脚が美しい方なので、それを活かしてなのか、このドラマの衣装では常にかなりのミニスカートを着用されていました。
寒そうな冬のシーンが多かったので、屋外のミニスカート…とても寒そうでした。
結構積極的にテスに想いをぶつけるところもスンヨンさんの雰囲気にも合っていて良かったです。
オ・テス役のホン・ジョンヒョンさん
割とクールな上司役かと思いましたが、思ったよりも普通でした。
最初はジフに全く興味がないという感じでしたが、どう見ても好きなところが可愛らしかったです。
なかなか男らしい部分もありましたが、深読みすると若干危ないタイプかもしれません。
ゆるいネタバレありの感想
スンヨンさんインスタグラムアカウントより
ミニドラマの利点を活かしてつつも、かなりのレベルでベタなストーリー展開。
そんなこのドラマ、王道の美しい四角関係を描いていました。
つっこみたい部分も割とありましたので、書いてみたいと思います。
テスは”女には興味ないぜ”的にクールに振る舞うタイプしたが、普通に考えてかなり女性に興味はあるし、なんなら過去に上司であるセクシー女性とキスしたりしてたんですよね。（恐らく入社前ですが）
ある最初のシーンでは、テスは同僚に「社内の女と付き合うなんて、ねーわ」みたいな話をしていたんですよね。
しかし数分後にはジフの話を聴いていて、ジフと速攻で良い感じになっていたので、
このクール・テスみたいな設定必要か？と謎でした。
そしてジフも昔の恋愛を引きずっています。しかし、入社前に偶然入った靴屋さんで、担当してくれた社員のテスにひとめぼれします。
入社後、その靴屋さんの店員さんがテスだと分かった途端、仕事よりもテスに夢中。
入社して即効で「♡テスに告白したい♡」と友人に話します。
（それを何故か数メートル離れた場所のテスが聞いています）
2人の距離が縮まるきっかけの出来事ですが、外回りをする際、彼女のハイヒールが道に挟まってしまいます。
そんな彼女は靴を取ろうとして、ヒールを引っ張った際、彼女は倒れてスカートの後ろ部分が破れてしまったんですね。
それをテスが発見し、そっと後ろから彼女を抱きしめるような形で、テスが自分のロングコートで隠してあげます。
そして素晴らしいタイミングで、初雪が・・・。（昭和感）
ロマンチックで胸キュンポイントだと思われますが、雪まで降ってきたところがかなりワザとらしくて笑ってしまいました。
そしてイベントはまだまだ続きます。
打ち合わせ相手との食事会に向かう2人。
そこには、テスを気に入っているセクシー課長も出席しています。さらに、取引相手として、なんとジフの元カレの姿が…。
ジフの辛い恋愛過去の相手でしたが、元カレはジフに未練があるようです。その食事会で、ジフはかなり酔っぱらってしまいます。（なぜ…）
少々酒癖の悪いジフ、帰り道にテスに横断歩道の真ん中で告白をします。
が、その後大失態。
吐いたり、記憶を無くしたりして、テスの家に連れて行ってもらい、その夜は泊まらせてもらったようでした。
テスとの夢なのか現実なのかわからない謎のマボロシのシーンが流れ、目を覚ますジフ。
このマボロシ的な幻想/夢シーンですが、私は夢ではなかったと考察しました。
最終回、実際2人が一夜を共に過ごすという描写があるので、この部分とリンクしたシーンかなと考えたのですが、テスさんちょっと妙な部分があるんですよね・・・。
その”怪しさ”が勝ってしまい、個人的には本当にあった可能性がある、と思っています。
若干危ない男、テスです。
テスに告白しながらも酔って醜態を晒してしまった、気まずそうなジフ。
ですが、もちろん彼への想いは止められません。
とはいえ、ストーリーの途中、
・元カレがテスの悪口をジフに吹き込んで、ジフがそれを信じてしまう（王道）
・セクシー課長とテスが過去にキスしていたという写真を見つけてショック（王道）
・テスに「俺とつきあうと君はまた傷ついてしまうかも」といわれ傷心（王道）
・短い冷却期間（王道）
と大体想定されるベタなトラブルが多発します。しかし、テス、負けずにジフへの一途な想いをぶつけます。
そしてライバルだったセクシー課長との、これまた王道な対決（？）シーン。
ジフがテスの家に向かっています。
しかし、一足先に酔ったセクシー課長がテスの家に既に乗り込んでいました。
セクシー課長「友達の弟だと思っていた…だけど見るたびに胸が高鳴るの」
セクシー課長「結婚して！」
私「求婚はやっ！！！（困惑）」
そんな求婚ほやほやのセクシー課長とテスの2人、そして駆け付けたジフがマンションの1階で鉢合わせします。
不穏な空気が流れ、ジフは不安そうにします。
しかしセクシー課長の様子が…？！
私は負けたわ…あとは2人で話なさい…的にいきなり去っていきます。さっきの求婚は何だったのかっていう。
セクシー課長、いかにも「イイ女風」の去り際で笑いました。
ここはやたら昭和感ある古臭いシーンで、このドラマで一番のお気に入りでした。
やっと結ばれた2人ですが、ひとつ私は怖さを感じました。
ネタバレ的に明かされるのですが、このテスさんも実は最初の靴屋で接客した時から、ジフの事が気になってたんですね。
しかも、店内で靴を選んでいたジフを勝手に無許可で撮影していたっていう…（恐怖）
テスの趣味はカメラのようで、家に色々なカメラを置いていますが、なんとお店にもその一つを持っていっており、店内で可愛いジフを撮影していたのでした。
それを聞いてウフフ…と笑うジフですが、私は普通に恐怖しかありませんでした。
テスさん…無許可撮影のカメラ小僧だったのです…。（衝撃）
この理由から、酔ったジフを自分の家のベッドに寝かせた後のテスの行動に、少々疑問を感じたのでした。上述したシーンの夢部分は、本当だったのではと思っています。
朝起きたジフも、やたらベッドの左端に寝ていましたし…（疑惑）
ということで、少々テスさんの本性に疑問を感じつつも、お2人上手く行って良かったですね…（真顔）と思ったドラマでした。
お話の展開的にかなり王道ではあるものの、それなりに面白かったです。
ですが、2014年のドラマですが全体的に昭和感があるというか、妙な古くささとダサさを感じたのが正直な印象です。
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