おすすめ度：75％ ♡ みんな悩みがある度：100％ ♡ 後半の驚き度：100％
ドラマ、1話約40分、全23話
自身もトラウマを持つ精神科医と、売れっ子作家とのヒューマン系ラブストーリー、2014年放送のドラマ。
あらすじ・キャスト
ヘス（コン・ヒョジンさん）は精神科医として日々様々な患者の治療に当たっているが、実は当の本人が恋愛恐怖症であり、異性と関係を持つことを極度に恐れる問題を抱えていたのだった。
ある日、そんなヘスは売れっ子作家であり、ラジオ番組も持つジェヨル（チョ・インソンさん）とトークショーで出会うことになるが、彼の態度に終始怒りを覚えるのであった。
しかし彼女とは正反対に、ジェヨルはそんなヘスが気になってゆくが…。
感想
華やかでしっかりした経歴の登場人物たちですが、みんなそれぞれ何かしら心のトラブルを抱えています。テーマ的に少し重い内容の部分もあったのですが、だからといって暗くなりすぎず上手く描かれているなあと思いました。
前半は精神科医のヘス（コン・ヒョジンさん）とジェヨル（チョ・インソンさん）との2人の恋愛関係に焦点を当てて描かれていて、割と明るく楽しいテンポで進みます。
ヘスが精神科医をしながらも、その本人自身もトラウマを抱えているという部分も、このドラマのテーマ、というか描きたかったことかなと感じられました。
つまり、心を治す医者でさえも、心に問題を抱えていて、誰しもみんな何かしら病んでいる、心を病む可能性があるという事です。
ヘス役のコン・ヒョジンさんですが、安定！の演技で、この役柄も合っていました。ヒョジンさん、本当に魅力的な女優さんです…！
あまり女性性というか、いわゆる女としての色っぽさみたいな部分を前面に出さない雰囲気なのもあって、ちょっと際どいセリフであっても性的な部分を感じさせないのもとても良いなあと思います。
チョ・インソンさんですが、（チョ・インソン先輩と呼ぶべきかもしれません…）
この”華麗な”人気作家という世間慣れした雰囲気、飄々としたセレブ役、そしてまた別の一面と、演技うめええ・・・となりました。
（ただね……この前半の陽気なチョ・インソンさんの演技ですが、正直少し一世代前の演技っぽい感がありましたが…個人的な印象です）
この他にも、ヘスと同じシェアハウスで暮らすメンバーとして、イ・グァンスさん、謎の青年役としてディオさん（D.O.さん、EXO）と脇役も役柄にとても合った絶秒なキャスティングで固められていて、良かったです。
ゆるいネタバレありの感想
このドラマでの一番の山場というか、恐らく視聴した方が「！？」と驚く部分は、やはり明らかになるジェヨル（チョ・インソンさん）の問題でしょうか。
仕事も華やかでお金もある、ハッピー！みたいな人物でしたが、実は一番大きなの心の闇を抱えていたのがこのジェヨルでした。
まさか！？！？とこの脚本の巧みさに驚きつつ、チョ・インソンさんの、この心のトラウマに悩まされるシーンでの迫力ある演技にも驚きました。
このあたりの演技はさすが、チョ・インソンさん…。
前半の軽い演技との落差がすごかったです。（そこがまたグッときましたが）
またこの謎の高校生役のディオさんの不安定な雰囲気……そういう常に付きまとう不穏というか、少し不気味さもある危なっかしい雰囲気を最初から醸し出していて、（実際謎の傷まみれとかあるのですが）、ディオさんを選んだキャスティング上手いな～と思いました。役柄にピッタリでした。
全体的に難しいテーマを前半のテンポよさと後半のシリアス部分、そして最終回のエンディングはまた明るく終えるという上手く作ってあるドラマでした。
ただ、個人的に何となく映像や雰囲気が全体的にダサい感じが少し気になりました。妙な古臭さがあるというか…。
とても説明しにくいですが、2014年の作品ですが垢ぬけなさを感じた印象が全体的に残ってしまいました。
ただ演出的に胸にグッとくる部分も多く、チョ・インソンさん、コン・ヒョジンさんと実力派の安定した演技もあって、まさにタイトル『大丈夫、愛だ』と言えるドラマでした。
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