おすすめ度：68％ ♡ どこまで本気か度：90％ ♡ メソッド演技法：100％
映画、1時間21分
NetflixではLGBTQ映画の分類で、2017年の男性同士の愛を取り扱った作品。
あらすじ・キャスト
ジェハ（パク・ソンウンさん）はメソッド演技法を取り入れているベテラン俳優。次の舞台は同性愛を扱ったもので、相手役は人気アイドルのヨンウ（オ・スンフンさん）。
しかし、ヨンウはリハーサルを一切真面目に行わず適当に流すことが多く、周囲をイライラさせていた。
しかしある日の出来事を境に、ヨンウは真面目にリハーサルと演技の勉強に取り組むことになるが、次第にそれは2人の関係性も変わってくることとなる……というお話。
ゆるいネタバレありの感想
まず、ヨンウがまるで雷に打たれたかのように、ジェハ♡LOVEになってしまうのが、あのリハーサルでの出来事かと思います。
ジェハは怒りを演技にぶつけるように、ヨンウにまるで本番のように演技をし、短時間の芝居でしたがそれにヨンウは涙を浮かべるぐらい感動していたので、ちょっとそこがビックリしました。
このシーンでそんなに感動して一気に好きになっちゃうの？！と……。
というのも、その前までとんでもないぐらい失礼な態度でリハーサルや台本読みに参加してましたから、あの態度はなんだったのかっていう。
しかし、そこでひとめぼれ（？）したことによって、人が変わったかのごとく、真摯に演技に打ち込むのは良かったです。
人って恋で変わるんですね、をまさに体現していました。
次第にというか、そこからは完全にジェハ命になるヨンウさんです。
が,ジェハさんも彼の普通ではない懐き方に若干戸惑いつつ、明らかにヨンウを気にしている様子。
ですが、ジェハさんには妻がいるのですよね……。
ジェハさんの方から、ヨンウについにキスする場面です。
ちょっとどうかなと思ったのがキスする前に「お前は同性愛者か？」とヨンウに問う場面です。
そこは必要か？と思いました。
YESでもNOでも好きになっていて、キスするんだろ？っていう……。
ヨンウは「ちがうけれど、好きなんです」という回答でしたが、その場面でわざわざヨンウにセクシュアリティを問う必要はない気がしましたし、ちょっとひどい気がしました。
個人的な意見ですが…。
そんなこんなで、妻・ジェハ・ヨンウと三角関係状態が少しの間続きます。
しかし突然入ってきたホラーのようなシーン部分で、ちょっとビックリしました。
まさかここで突拍子もないエピソードが入ってくるか！？！と懸念しましたが、ただの不法侵入でしたので大丈夫でした！！
韓国ドラマでしたら、これに加えて入院エピソードをぶっこんでくるパターンでした。
結局、何もかも捨ててジェハと一緒になりたかったヨンウでしたが、
ジェハはあくまでも「この関係はメソッド演技」での舞台用の演技…。
一歩踏み込んでヨンウと生きることはできないと一線を引かれたのが判明。
傷心のヨンウは少し可哀想でした。
若さ特有の一途さもあったかもしれませんが…。
最後はハッキリとは描かれていませんでしたが、結局ジェハはその後明らかに違った自分に気付いたと思いました……メソッド演技で気づいた本当の自分を……（完）
ということで、ジェハさん役のパク・ソンウンさんですが、なんか見たことあるな？と思っていましたら、『王の男』『スウィンダラーズ』とヒョンビン先輩作品2作にも出演されている方でした。
他にもたくさん色々な作品に出演されているベテラン俳優さんです。
もしかして実際もメソッド演技法取り入れられているのでしょうか……？（深読み）
同じジャンル分けされている『Long Time No See』はあまりにも漫画的で色んな意味でちょっと笑ってしまうような部分も多かったのですが、こちらはもう少しドラマ仕立てというか、映画としてストーリーが進みますので、ずっと見やすかったです。
割とおすすすめでした。
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