ドラマや映画の感想を書いてみるブログ

観た韓国ドラマや映画の感想を書いてみます。誰かの参考にでもなれば…。

韓国映画 新感染 ファイナル・エクスプレス(感想)

おすすめ度:100%
電車とゾンビ度:100%
どこから来たの度:100%
原題:부산행、1時間57分

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長距離列車、そこにはゾンビが乗り合わせていた…2016年公開のゾンビ映画

 あらすじ・キャスト

ソウル発プサン行きの高速列車。
プサンに住む、別居中の妻の元に娘を送り届けるため、一人娘のスアン(キム・スアンさん)と共に列車に乗り込んだソグ(コン・ユさん)。
しかし乗車した列車が出発直前、駅のホームから不穏な雰囲気を感じとる娘のスアン。
長いプサンまでの電車の旅が始まるが…。

感想

完全なるゾンビ映画です。
もう最初からとにかく、ゾンビ、ゾンビ!ゾンビ!
スピード感ある展開で、多くのゾンビがいきなり出現し、それで一体誰が生き残るの!?というストーリーです。

訳がわからないまま大量のゾンビ出現で、呆気にとられながらも、面白く観ることができました!

ソウル発、プサン行きの列車に乗り込んだ父と娘。
この走る密室である、電車にゾンビが一緒に乗り込んでいます。電車が出発してほどなくして、ゾンビが暴れまわり、乗客はパニックに。
そこからの物語です。

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ソグ役のコン・ユさん
ファンドマネージャー役ですが、一人娘のスアン含めて家族仲はあまりよくないようでした。
妻とは別居中、スアンとも会話は少ない。
そんな彼は、「しょうがなく」スアンをプサンに送り届けます。
割と切れ者でクールそうなソグ。
ちょっと優しそうなコン・ユさんを封印して、冷たそうな雰囲気を出されていたのが素敵で
良かったです。

ゆるいネタバレありの感想

コン・ユさんのマネジメントSOOPのインスタグラムアカウントより

 

 この作品、異常なパニック状況下での人間性があらわになる部分のドラマ性とゾンビ映画のスピード感を存分に混ぜた作品でした。
また、ゾンビ発生の原因などはあえて一切語られていない部分も面白かったです。

グロテスクな描写はかなりおさえてあり、ほとんど怖さはありません。
また、最近の映画やドラマの描写に比べると、ゾンビそのものの欠点が格段に多い!
そして、あまりゾンビの知能は高くないようです。
つまり、勝ち目がありそうなのですが…。

この作品のゾンビは、周囲を暗くすると、どうやら目が見えず音を頼りにして動く
性質があるようです。

しかしこの大きな欠点なんですけど、一番のエンディングのネタバレ部分と
少々矛盾というか、「なぜ?」…とやっぱり疑問に感じてしまいました。
というのも、コン・ユさん演じる、ソグはどうして「あの手」を使わなかったのか…と。

ラストのゾンビとソグとのシーン。
どうして彼は着ていたシャツを脱いで、ゾンビに被せて戦わなかったのか…。
と、どうしても思ってしまいました。

この作品、原題が「プサン行き」なんですよね。
日本語タイトルは特急電車+ゾンビということで、新幹線をもじった新感染になっていると思います。
ですが、サブタイトルのファイナル・エクスプレスをやめて「プサンへの列車」とかにすればよかったのに…と個人的に少々残念に思ってしまいました。

エンディングの部分はかなり情に振った演出にしてあって、観やすいと思いました。
最後のシーンは思わず涙してしまいました…。
子役のスアンさん、ちょっとボーイッシュで表情をあまり出さない所がシーンで活かされていて、本当に可愛らしかったです。

エンターテイメント作としては、とても楽しめた映画でした。
ゾンビ系が嫌いな方にも、比較的面白く観れる作品だと思います。

この作品の次作『新感染半島 ファイナル・ステージ』(原題:반도)は、カン・ドンウォンさん主演。同じヨン・サンホさんが監督されています。
ゾンビたち、どうなったのでしょうか…プサンは安全だったのか…。
気になるところです。

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