おすすめ度:40% ♡ ハマる人はハマる度:100% ♡ しっとり度:97%
映画、105分
井上荒野さんの短編小説『帰れない猫』を映画化した、ヒョンビンさん主演の2011年公開映画。
あらすじ・キャスト
ストーリーは結婚生活5年の夫婦のお話。妻(イム・スジョンさん)がある日突然車の中で別れを切り出す。
もの静かで感情を出さない夫(ヒョンビンさん)はそれを淡々と受け入れるが…。
感想
ほぼ、ヒョンビンさんとイム・スジョンさんの会話のみ、環境音以外のBGMも無しの映画。フランス映画風です。
それだけに、雨の音なんかで2人の空気感を読み解く必要がある映像になってます。
井上荒野さんの短編『帰れない猫』を映画化したということです。
私は原作を読んでいないので、どこまで忠実に映画化になっているのか、わからない部分もありますが・・・すみません。
ヒョンビンさんが、想像以上にこの役にピッタリだなという感じがしました。アンニュイな感じ、優しい感じ、物静かな感じ、だけど何考えているのかわからない感じ・・・。
彼もセリフが少ないのに、演技というかしぐさで表現するのは難しいだろうなと観ていて思いました。
私がグッときたシーンは、彼が出ていく妻のために食器を丁寧に包んで(パッキング)してあげているところです。
(しかも直後に「要らない、持っていかない」と言われて、パッキングをまた剥がすというシーン)ここは、なんか観ていてとても悲しくなってきました。
妻が悪いというわけではなく、なんか空回りしている感じ、2人の歯車はもう噛み合ってないという感じがね・・・。
とはいえ、何かしらリアリティがあるようで無いような二人の話で、こういう空気感を感じるタイプの映画が好きな人は、本当にハマるのではないでしょうか。
私は残念ながら、あんまりこういうタイプの映画は好きではないので、観始めてすぐに「こっちか~」と思いながらみてしまったのですが・・・。
2人の住んでいる家が縦に長くて謎ですが、でも良いなと思いました。
それと冒頭の車のシーン、長回しで撮影されているのかな・・・かなり長いシーンですが、俳優さんはセリフ覚えるの大変だなと思いました。
結論としては(?)、ヒョンビンさん、この作品では長髪気味ですが、かなり色っぽくて雰囲気があって素敵でした……。
一見の価値ありです。
ほかにもおすすめ作品:
井
上荒野の小説「帰れない猫」
井上荒野の小説「帰れない猫」